今月もまとめました。アーティスト名 – アルバム名で、曲 構成 ノリ メロディ 中毒性 後味 表現力 好き=80点で採点しています。この点数はあくまで個人の記録用のため、客観的な作品の良し悪しを決めるものではなく、また今後聴いていくなかで変動もあります。以上です。では邦楽からどうぞ

邦楽

Tago&Magos – So!Fun?Now! (5 5 6 4 4 5 4 4=37)
yonawo – LOBSTER – EP (5 5 6 6 6 6 5 5=43)
Zatta – ZATTA 2 (6 6 5 5 5 6 6 5=44)
Mom – 赤羽ピンクムーン (6 5 5 6 5 7 6 5=45)
minus(-) – C -EP (6 5 5 6 7 6 6 4=45)
藤川千愛 – 愛はヘッドフォンから (7 5 6 6 6 6 6 6=48)
ドミコ – VOO DOO? (6 5 7 6 7 6 7 6=50)
くるり – thaw (6 7 6 7 6 7 6 7=52)
YeYe – 30 (7 6 6 7 7 8 7 7=55)
Chara+YUKI – echo (8 6 7 8 7 6 7 8=55)

東京事変 – ニュース – EP (8 5 7 7 7 7 8 8=57)

EPなので点数は低く出たが、待ちに待った東京事変の新譜。それだけで世代の我々にとっては胸躍らせる事件だが、その中身も事変らしくて良い。プログレっぽい複雑な構成をもつ「選ばれざる国民」や一方でキャッチーさを備えた「永遠の不在証明」など、彼ららしいバラエティに富んだ作品は、我々の期待する彼らの姿だ。元々手練れの集まりなので、特にレベルアップを感じることもないが、期待しているものに対しピタッと標準定めて届けてくれるのにはさすがに感動せざるを得ない。



Moment Joon – Passport & Garcon (7 8 7 7 7 6 8 7=57)


ルーツを韓国に持ち、大阪で活動するラッパー。”移民ラッパー”を自称し、日本にはなじみのない”移民”からの視点でシニカルに綴られるライムは新しい日本語ラップの切り口を生み出した。詳しいことはi-Dのこの記事を読んで理解してほしい。言えることは、これは重要作品であり、聞き逃す理由はないということ。


tofubeats – TBEP (8 8 9 7 8 7 7 8=61)

意外とtofubeatsの作品をじっくりアルバム単位で聴いたのは久しぶりかもしれない。そして今までのどんな作品よりダンサブルでとても距離の近さを感じるものだった。「陰謀論」も「SOMEBODY TORE MY P」も個人的に好みだし、決して曲数は七曲で多いものはないが、全体で35分。一曲当たり5分と時間をしっかりとっているのも楽しみを増やしてくれている。

KEITA – inK (8 8 8 7 7 7 8 8=61)


W-inds.の橘慶太のソロ。グループでも十分素晴らしいのだが、ソロはソロで岡崎体育とのコラボなど、グループではできないようなことも積極的に取り入れていて、幅広さがうかがえる。


kZm – DISTORTION (9 9 8 8 9 8 9 9=78)

デビュー作である前作「DIMENSION」から引き続いているようなイントロから始まるDISTORTION。前作でDIMENSION=”次元”を表し、今作でDISTORTION=”ねじれ”と題したこのアルバム。提示してきた次元をねじれさせていくスタイルは、前作のラストナンバー「Dream Chaser feat.BIM」がThe KillersのMr. Brightsideのサンプリングだったことからもわかるが、さらに今作はそのロック的なアプローチを積極的に取り入れ、また、他方面からのゲストを起用していることからもねじれの必然性を感じる。
野田洋次郎、小袋成彬といったメンツ。tohjiとはロック色強めな作品を。若手ラッパーならではのロック(あるいはギター)の音色やリズムへの憧れが感じられるトラックだ。もちろん今までお世話になったAwitchや5lackのような先輩たちにも客演してもらい、その充実度は計り知れない。彼自身の巧みなフロウと情緒性は他のラッパーにはない特徴で、このアルバムが個人的ヒップホップアルバムで今年ナンバーワンを更新したのは間違いない。



iri – Sparkle (10 9 8 9 9 8 10 9=81)

81点という年で一回あるかないかの高得点。既発曲ももちろん大好きだけど、アルバム曲も一つ残らず好みで文句のつけようもない。去年のアルバムもかなり好みだったけど、あっさりと今年過去最高を塗り替えてきて、年々好きになっていく。



続いて洋楽です。

洋楽

hy Bonnie – Voice Box – EP (6 4 7 5 6 5 6 5=44)
Ratboys – Printer’s Devil (5 5 7 7 5 5 6 5=45)
Monophonics – It’s Only Us (6 5 5 6 6 6 6 5=45)
Conan Gray – Kid Krow (5 5 5 7 6 5 6 6=45)
Braxton Cook – Fire Sign (7 6 6 5 5 6 6 6=47)
TOPS – I Feel Alive (5 6 7 7 5 6 6 6=48)
Little Dragon – New Me, Same Us (6 5 7 7 5 6 6 6=48)
Dababy – BLAME IT ON BABY (7 6 7 6 6 6 6 7=51)
Nicolas Jaar – Cenizas (6 8 5 5 8 7 8 5=52)
George Barney Roberts – Amber Lane – EP (7 5 6 8 6 7 6 7=52)
Sufjan Stevens & Lowell Brams – Aporia (5 8 6 6 8 7 7 6=53)
Jhené Aiko – Chilombo (7 6 7 7 6 7 7 7=54)
Melt Yourself Down – 100% Yes (7 7 7 7 7 7 7 8=57)
Yves Tumor – Heaven To A Tortured Mind (7 8 6 6 8 7 8 7=57)
Fiona Apple – Fetch The Bolt Cutters (8 7 7 7 7 7 7 7=57)
Justin Bieber – Changes (7 7 7 7 7 8 7 7=57)
brakence – Punk2 (7 7 8 7 8 6 7 8=58)
Sorry – 925 (8 7 7 7 7 8 7 7=58)
Thundercat – It Is What It Is (8 8 7 7 7 7 8 7=59)
NCT 127 – NCT #127 Neo Zone (8 7 8 9 7 6 7 7=59)
Sorry – 925 (8 7 7 7 8 7 7 8=59)

NNAMDÏ – BRAT (8 8 7 7 7 7 8 8=60)



Waxahatchee – Saint Cloud (8 7 7 7 8 8 7 8=60)


OHYUNG – Protector (8 8 8 7 10 7 7 8=63)

聴けば聴くほど訳が分からないし、混乱してくる。ただそのカオスの中に裏付けられた中毒性の高いビートとフックが妙に惹きつける。
ちょっと何言っているか分からないと思うのでとりあえず一回聴いてほしい。


Mura Masa – R.Y.C (8 8 8 7 8 7 9 8=63)

待望の新作。今度はより歌モノとしての機能を備えつつ、リズムとサウンドに新しい時代の波を感じる。違うフェーズに入っているんだなと感じられるし、よりリアリティのある楽曲が増えていて、これは渾身だぞと。

Dua Lipa – Future Nostalgia (9 8 9 9 7 7 7 8=64)

やっぱりというべきかさすがというべきか。Dua Lipaの新作は期待通りの作品に。とりあえずどれを聴いても高水準なポップスで、耳から離れない中毒性の高さがある。DUa Lipaの凛とした佇まいは本当にかっこいいし、ひとりのタレントとして好みでしかない。