ここでは今年最も素晴らしいポップスを発表したアーティストに贈る。
優秀賞
Shuta Sueyoshi
DISH//
ヨルシカ
嵐
Official髭男dism
足立佳奈
広瀬大地
GENERATIONS from EXILE TRIBE
大賞
米津玄師
当然のように、軽々と期待を超えていく彼の作品は、もうすでにわれわれの理解を超えている。それくらいに圧倒的な存在感で容赦ないアルバムを産み落とした。ポップミュージックの最先端であり最高峰である(そして最大セールスをたたき出す)米津玄師は、だれがなんというと覇者である。
総評
激戦区ポップミュージック。その定義は幅広く、あらゆるものが解釈次第でポップミュージックになりうる。ただ、変わらず大切なのは「多くの人に届ける」ことを使命として抱えている事。ジャンルを限定しようとせず、できるだけ多くの人、それは音楽好きだけでなく、に聴かれることを目的としている。だからこそ、ヨルシカの作品はたんなるボカロ的なものに終始せず、私の心にも響くような大衆性を持ち、嵐は逆に脱・嵐として海外の音楽を積極的に取り入れた。それもポップミュージックの使命のひとつである。
大切なのは、メロディ、和声、コード、リズム、音楽に必要な様々な要素を組み合わせ、極上の大衆性を持った音楽を広く届けること、その一点である。そうすれば、おのずと答えは見えてくるだろう。
→2020年間音楽賞一覧に戻る
