ここでは2020年に最も活躍したラッパーに贈る。

優秀賞

Awich

LEX

Marukido

Tohji

chelmico

なみちえ

環ROY

kZm

Moment Joon




大賞

BIM

 

今年初頭に出たEP「NOT BUSY」でドはまりした自分にとって、今年の顔はBIM一択であり、再生回数も圧倒的に多い。kZm、SIRUPとコラボした「Runnin’ feat. kZm, SIRUP」の気持ちよさは異常だし、秋にリリースされたフルアルバム「Boston Bag」はそのEPとはまた違う感じの仕上がりで、CwondoからNo Busesまで個性的な面々が揃っている。kZmもそうだし、こういったロックの融合はこの若い世代ならではの感覚だし、それはそれで大好きだし、純粋なラップのトラックもよだれが出るほど気持ちがいい。とにかく気持ちが良くて酔ってしまうのがBIMの楽曲の魅力の全てである。

 

総評
シーン全体で観ると、Creepy Nutsの快進撃は今年も続いていて、武道館成功、Mステ出演、そして情熱大陸へととにかくステップアップが止まらない。ラップだけどテーマはヘビーすぎず、とっつきやすさが魅力であり、そのキャラクター含め愛されている。若手に目を向けると、Rin音や空音、pinokoといった若手ラッパー集団が頭角を現しており、そのあたりの勢力も目が離せない。私の好みであるヒップホップが世間に浸透しているとは思わないが、それでも確実にロック一色だったフェス業界にも新しい風が吹いているのも事実。今年開催された唯一の夏フェス、RUSH BALLでCreepy Nutsがついにトリをつとめたことは大きなトピックである。また、kZmが野田洋次郎を迎えたように、ジャンルを超えた交流も目立つようになってきたのも印象的だ。確実に来ているヒップホップの波、オーバーグラウンドでの活躍を期待したい。

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