〇〇なの△△説、みたいな書き方はすごく陳腐で流行りに乗っかった安易でバカっぽいので本来ならこんな表現使うべきではないんだけれど、いかんせん文章力がないもので、泣く泣く他人の褌で笑わせようとしてるノベルです。どや、むなしいだろ。


昔からなにかと議論されがちな「ロックとは何か」問題。過去にも一度このブログでも触れて、割といいこと言ってるなぁと自負してる面もあるんだけど(「ロックは死なない」という言葉を考え直してみる)、今回はちょっと違った見方で考えてみる。



それは、かつて散々「あんなやつらロックじゃない」と言われ続けたバンドを挙げてみると、それが実は的外れなんじゃない?と思うのだ。

じゃあ、自分が賛成か反対かはとりあえず横に置いといて、音楽好きのみなさん。あなたたちが「あんなのロックじゃない」と言われがちだと思うバンド、何個か挙げてみてください。

おそらく、

Mr.Children

back number

SEKAI NO OWARI

あたりを想像したのでは。

これがメンタリズムです。

嘘です。

でもこうやってあくまで”一般的”にロックじゃないと言われがちなバンドはそんな事を言われる筋合いのないものばかりだ。

Mr.Childrenなんかどっからどうみても精神性もロックだしback numberは音楽の作り込みもロックだ。ギターの音が小さいとかストリングスがなっているだけでロックかどうかを判断するからそんな誤謬が起きる。SEKAI NO OWARIなんかそもそもどこから聞いてもロックで比較できるスケールのバンドではない。
ロックがバンドでギターとドラムが鳴っていればそれで成立する、という価値観に基づく判断ならその線引きは明確だし確かにセカオワはロックではないと思う。
かといって、精神性が反体制だったり社会に迎合しない姿勢の事を全てロックだとしてしまうのもすこし強引である。だからこそこの議題は尽きない。あーでもないこーでもないとお互いの価値観を披露しあうだけで一向に歩み寄りの気配がない。

そもそも、時代も変わって打ち込みが簡単にできるようになった今、ひとつのジャンルに絞ろうって方がよっぽどの気概が必要だし難しい。ロックだけであろうとするのはかなり困難なのに、いつまでもギターとベースとドラムを判断基準としてふるいにかけるなんて無理すぎる。

今世界のビリーアイリッシュだって、リルナズXだって、一つのジャンルでは語ることのできない、複数にまたがった複雑な音楽ジャンルの音楽を鳴らしている。カントリーでもヒップホップでもトラップでもあって、それ以上でもあるリルナズXの「Old Town Road」は2019年のアメリカ音楽の巨大ムーブメントとなった。
Sweety Highというメディアの調査では、若い世代の約97%の女性が日常的に5ジャンルの音楽を聴いているという結果が出ている。それくらいに今は「ロックかそうじゃないか」はある意味どうでもいい議題にすらなっている(意味がないとか無駄だとは思っていないが)。



そもそもなぜもっと論外なのを言わないのだろう。ゆずとかコブクロに「ロックじゃない!」ていえば確実にみんな賛同してくれるのに。
と思ったがすぐにその考えは否定される。「あんなのロックじゃない!」という文言が成立するには、その批判対象自身が「俺達(私たち)はロックである」と自覚していることが必要だ。だから批判したくなる。コブクロに「ロックじゃない!」と言ったところで「いやロックと思ってやってないですけど何か?」と一蹴されて終わりだ。なるほど、どうしても絶妙なラインを狙うか、相当な勘違いを見つけるしかない。

となると、もう「あんなのロックじゃない!」とキレるのが疲れてくる。的外れで見当違いな指摘をして、時代性も鑑みずギターの主張がなければとりあえずそうみなしていくのはどうにも疲れる。
どうせみんなから袋叩きにされるんだから余計な油を注ぐ行為は止めた方がいいと思う。





と、数年前に「おまえたちがロックをダメにしている」という記事を書いていまだにコメントでひたすら怒られ続ける私が思うのだから間違いない。