カントリー・ガールズというアイドルグループが、先日新しいMV(Music Video)を解禁した。「One Summer Night ~真夏の決心~」という曲だ。まずはストーリーと映像によく注目して聴いてほしい。

みなさんはどう感じただろうか。こわすぎないか。なにがって、学校のグラウンドで男友達を呼び出し告白しようと決意している小関舞に女子三人(クラスメイト?二人とその先輩一人)がそれを嗅ぎつけにやにや笑いながら集結して冷やかしに行くのだ。

そんな悪意のある切り取り方をしてあなたは性格が悪いね、と言うかもしれないが、これは小関自身も同じ気持ちだろう。それが分かるシーンがある。

2分5秒あたりをみてほしい。後ろから三人が近寄り、その足音に気付いた小関が告白相手だと思い笑顔で振り向いた瞬間、告白相手じゃなくて女子三人だと気づいたそのときの表情に注目だ。

 

画像はMVのスクリーンショットより

 

ちょっと画像では分かりにくいが、映像では確かに舌打ちしてるようにみえる。

「チッ」てきこえたぞおお!!!!「チッ」てええええ!!!!!!

あの一瞬のキレ顔からのいつもの友達に接するときの表情に戻す芸当は異常。天才的。役者にでもなればいい。というか女子はいつもあのスキルを身に着けているのか。。。

怖すぎる。

 

 

なんでそんなことができるんだっていう女子3人への不信感と、一瞬キレてからまた感情を押し殺して普通に接して、なんだったらめちゃ嬉しいみたいな感じまで出して上っ面で付き合う彼女の二面性に恐怖を感じる。

 

「いや女子ってそうだから」
と、いつもこういう女子特有の話をするとなぜか上から物知り顔で説教垂れてくる人がいるんだけれど(まずそういうところだよって教えてあげたい)、それが女子としての常識で正しい姿って正当化するのはどうかと思う。

だれも幸せになってないけど自分も嫌われたくないから表面的にでも接してほしいという保身に走った結果の恩恵にあやかりたい女の仄めかしはきつい。それが人間だって勝手に低く人を見積もってくるのもしんどい。

それはあなたたちのコミュニケーション力と人間関係形成力の低さ故に起きているジレンマであり、人間の性みたいな感じで言ってくるのは本当にやめてほしいし女子という主語で一緒くたにしないでほしい。

 

 

それにしても怖い。「チッ、お前らかよ、呼んでねーよ」からの「あーきてくれたのー!!??うれしーーー!!」である。

しかも結局男は来ない。既読スルーってやつだ。付き合ってくれるならグランドに来てくれってのは多少モヤモヤするやり方じゃないかとも思うが、まあそれは賛否両論だし構わない。
しかしこんな怖い女子物語をMVで描こうとした監督は一体女子に、いや、カントリー・ガールズに何の目的を持たせているのか。彼女たちをどういう方向性に持っていきたいのか。あくまでフィクションという事で流しておけという事か。

 

 

いずれにせよ戦慄の瞬間だったことは間違いない。