青春は一瞬だ。

その青春を学校は邪魔をする。せっかくの土曜日も、補講で呼び出されて、教室に缶詰めにされる。本来なら彼女とデートしたり友達とランチに行ったりバカしたりする土曜日が、教室に知らない他の生徒と一緒に閉じ込められ「自分とは何か」という作文を書くように指示される。

そういえば私にも補講があった。毎日自習を強制してくる学校だった。夜の8時まで、大きな講堂みたいなところで自習を促される。部活が終わればすぐに向かわないといけない。チューターが見回っていておしゃべりも居眠りも許されない。入り口では生徒証をかざす必要があるのでさぼることもできない。一体なんなんだこれはとずーっと不服に思っていた。

かといってそれがなくてもそんなドラマみたいな青春を送れたとは思えないが。

学校側から休日登校の間を言い渡された男女5人の高校生が、友情の絆に結ばれていく姿を描く。製作は「すてきな片想い」の監督を手掛けたジョン・ヒューズとネッド・タネン、監督・脚本もヒューズが担当。撮影はトーマス・デル・ルース、音楽はキース・フォースーが担当。出演はエミリオ・エステヴェス、ジャド・ネルソンなど。

まったく交わることのない5人が初めはからかい衝突しながらも「学校」という大きな共通敵を通じて少しずつ絆を深めていく。最後のマリファナパーティでのそれぞれの吐露は、しっかり時間を取っていて5人の性格や家庭環境などがはっきりと見えてくる名シーンだ。

学生時代って、なにかと些細なことがトリガーとなって本音を語り合う場になったりもする。不思議な時間だ。
それぞれが抱えるフラストレーションとかってあの時代ならではで、それがリアルに描かれていた。あくまでフィクションなんだけど、ドキュメンタリー性もある。

音楽もふんだんに使わrている。時代を感じられる曲が多いので、この時代が好きな人にはストライクゾーンだと思う。