「ミニオンズ」「ペット」などのヒット作を手がけるイルミネーション・スタジオによる長編アニメーション。マシュー・マコノヒー、リース・ウィザースプーン、セス・マクファーレン、スカーレット・ヨハンソン、ジョン・C・ライリー、タロン・エガートン、トリー・ケリーら豪華キャストが声優として出演し、レディー・ガガ、ビートルズ、フランク・シナトラなど誰もが知る新旧ヒット曲を劇中で披露する。人間世界とよく似た、動物だけが暮らす世界。コアラのバスターが劇場支配人を務める劇場は、かつての栄光は過去のものとなり、取り壊し寸前の状況にあった。バスターは劇場の再起を賭け、世界最高の歌のオーディションの開催を企画する。極度のアガリ症のゾウ、ギャングの世界から足を洗い歌手を夢見るゴリラ、我が道を貫くパンクロックなヤマアラシなどなど、個性的なメンバーが人生を変えるチャンスをつかむため、5つの候補枠をめぐってオーディションに参加する。監督は「銀河ヒッチハイク・ガイド」のガース・ジェニングス。

映画.comより

すこし愚直すぎたり説教臭かったり、アニメーションムービーは全年齢を対象としているから”大人にも響く”というのは「子供でもわかる」ように設計されている点にも留意すべきだと思う。もちろん、この映画が持つ裏メッセージやメタファー、社会批評的なまなざしすべてを理解したうえで語っているわけではないので、この映画を切り捨てたいとも思っていない。そしてなにより、まずおもしろいのだ。

音楽を楽しむというのもこの映画の醍醐味の一つではあるが、各人が素晴らしい歌声を持っており、持ち味を生かした楽曲がセレクトされている。計56曲あるそうだが、さすがにすべてをさらうのは大変なのでいくつかセレクトしようと思う。

Nicki Minaj – Anaconda

うさぎたちがオーディション時に歌唱していたもの。日本人にはニッキーミナージュの影響度ってピンときづらいのだけれど、やっぱりパンチ力はとてつもない楽曲。

Carly Rae Jepsen – Call Me Maybe

泣きながら歌うcall me maybeも別の美しさがあるよなと。ポップスのド定番で、確かにこの歌めちゃくちゃこういうところで歌われてそうだなあと感じる。

Taylor Swift – Shake It Off

SINGを観終わって何の曲を思い出すかと言えば、まあこの曲で。歌詞の意味もキャラの境遇も一致していて象徴的な使われ方もしていた。

 

ただ主人公コアラの人の話聞かない感じとかが本当に苦手なタイプなので見ていて不快感しかなく、カタルシスにたどり着く前に心が折れかけた。こういう映画には極端な自分勝手なキャラクターは必要不可欠なのは理解できるが、単純に自分がついていけなかった。多分現実にあんなやついたら手出てるとおもう。ADHD的な感じなのかなとも思ったがそんな言及はなかった。