切っても切れない関係
ヒップホップは大麻とニコイチなんでしょうか
はい
いいえ
どちらも言い分があると思う。
大麻なんて海外ドラマみたらどの家庭でも吸ってる。むしろヒップホップが大麻ごときで収まる方が珍しい。
なんて意見もあったり。
日本では犯罪。やったら捕まる。だから擁護はできない。この国に住む限りはこの国の法律に準じて罰せられる。
ヒップホップとドラッグは切っても切り離せない関係である。それは歴史が語るものだ。間違ってはいけないのは、ヒップホップにドラッグは必要だ、ではなく、結果論としてドラッグと密接な関係を築いてきた、のである。ドラッグやらなきゃヒップホップなんてことはない。それはどの国でも同じだ。
先に個人的な考えをさらっと述べると、大麻に関してはやはり認識を改めていく方向でいいんじゃないだろうか。世の中、白と黒だけでできているわけじゃなくて、遊郭にいけばうっかり恋愛に発展しちゃってイチャイチャしてしまう設定だから楽しめるわけだし、パチンコはお金に換えられるなんて誰も公認していないから存在する。グレーがある。
犯罪だってグレーがある。殺人と放火と大麻と同列に語るのはあまりに極端すぎると思うのだ。日本人の性格上か、ルールと決められたものは徹底して守っていこうという同調圧力がありすぎる。
ライブでの写真撮影
個人的な感覚では、ルールは時に破りながら変えていく必要もあるのではないかと思っている。
法律の話ではないが、ライブの写真撮影もそうだ。
多くの日本のフェスではいまだに禁止事項として撮影が盛り込まれているが、一人一台カメラを持ち歩く時代にそのようなルールが果たして有効的なのかは一考の余地がある。そしてSNSによる拡散という演者側のメリットも存在するので、やはり丁寧に考える必要がある。
いや、ルールを変えたければルールに従うべきだよ。ルールも守らない人の主張なんて誰も聴いてくれないよ。というのは私の親からの教えだ。説得力しかない。ルールを破りまくっているやつの主張なんて誰も耳を貸さない。同じテーブルに着くためにはまずはルールを守ってから。これは納得できる。
でも歴史を見たときに、はたしてそればかりが通用してきたのだろうか、とも思う。憲法が存在し民主主義が浸透した二十一世紀に過去の参照がどれだけ効果的かはさておき、やはり強引な改革というのもひとつの手なのかもしれない。いちいち相手の言うことを聴いてから話し合いしていてはらちが明かない、なんて場合もあるだろう。事実、そのやり方はあまりに時間を要してしまうのがデメリットだ。
話を大麻に戻すと、いくら犯罪と言ってもこれだけ科学的なデータによる依存度の話や、世界的な認められ方を見ても、「ルールだから」と言って議論すらしないというのはそれはより良い世界になるのだろうか、と思う(大麻を解禁することがより良い世界になるという意味ではない)。
白か黒かではない。グレーがある。大麻を明日から合法にすべきという早とちりな議論ではなく、
「なに?大麻でラッパーが逮捕?ハハハ!!!!」
で終わればいいのではないだろうか。
ヒップホップ大麻議論をする必要もなく、する人はする。しない人はしない。したら捕まる。ちゃんと償う。帰ってくる。また社会復帰をきちんとする。
これで何の問題もないと思うのだが、これは素人意見だろうか。
もしも「大麻」がヒップホップの文化なら変えていくべき文化ではと思う。
という考えを見かけたが、個人的には八割賛成二割ビミョーといったところだ。
「大麻」がヒップホップの文化なんて本末転倒な文化は変えていくべきで大賛成だが、私は大麻ぐらいで世間から怪訝な目を執拗に向けられてヒップホップのジャンルをアングラに追いやってしまう一般人の感覚を少しずつ変えていく運動を推奨したい派だ。「みんなも大麻やろう!」と言いたいわけではなく、「大麻ぐらいで騒ぐなよ。近所にいたわけでもないし、自分の息子の友達の親がしていたわけでもないのに。」くらいの心持ちでいいんじゃないだろうか。
そんな姿勢では子供にどう説明する、と言われるかもしれないが、世の中そんなもので溢れているじゃないか。風俗嬢は立派な仕事だ!と息巻いて主張する人はいるけれど、自分の娘に風俗嬢を勧める人はいないように、認めることと推奨することは別で、そこは親の責務だと思う。何でも社会を二分にするんじゃなくて、親がグレーを説明するのだ。できないなら親失格でしょう、って親になったことないけど普通に思う。
まとめ
大麻賛成と反対でジャンルが分断されるなんてあまりにバカバカしいし世界でみてもこの国ぐらいだろうと(勝手に)思っている。そんな白か黒かばかりで判断していることこそがヒップホップをアングラに追いやり、いつまでも世界のラッパーが一回も来日できない事態につながっていると思う。
いや、まあとてつもなく困難な話をしているんだけれどもね。日本人の大麻への嫌悪感を拭うって多分合法化しない限り無理だと思うし。理想論だね、うん。
そしてやっぱり犯罪なんだからしっかり取り締まって逮捕はされるべき。そのリスクを覚悟している人が大麻を使用すればいい。私はしったこっちゃないし、だから特段責め立てることもない。
音楽関係の記事から来てみましたがこういう思想の人だったんですね、がっかり。この記事矛盾だらけですよ。
犯罪だってグレーがある?黒に決まってるでしょう。日本で違法なんだから、人権を無視するものでない限り世界がどうとか関係ないですよ。
あと記事中で言及されている同調圧力的なものによって、犯罪率や再犯率が低下しているという側面もあるんですよ。もちろんマイナスの面もありますがね。
大麻で逮捕されることがヒップホップをアングラに追いやっていることと関係しているというなら、まず日本で違法である大麻を使用しないで日本のヒップホップのイメージを良くすることが現状は必要でしょう。
コメントありがとうございます。
そして厳しいご指摘ありがとうございます。思想、とまで言われるほど凝り固まったものであるとは自分では思っていませんが(その無自覚さがまずいかもしれません)、矛盾だらけと厳しい言葉をいただいた以上、しっかりと受け止め反省するところは反省し考え改めようと思う次第です。がっかり。と煽り目でこられるとなんだかムッともしますが仰ることは正しいと思うので、柔軟に対応していこうと思います。なにとぞこれに懲りず、他の記事も読んでいただけると幸いです。