キャリア問わず、今年話題をふりまき活躍したアイドルに贈る。アイドルの定義は筆者の独断による。

優秀賞

鈴木愛理

DEVIL NO ID

乃木坂46

PassCode

Hey!Say!Jump

ヤなことそっとミュート

吉川友にぱいぱいでか美

わーすた




大賞

BiSH


なんと2015年から始まったこの年間ベストにおいて、優秀アイドル賞を3年連続で獲得していたBiSH。もう楽曲が好きで好きで仕方がないのだが、乃木坂46、BABYMETAL、そして去年のTWICEと、ことごとく接戦を落としてきた彼女たちをようやく最優秀に選ぶことができた。やっぱり「HiDE the BLUE」の楽曲の良さ、「Life is beautiful」の臭さ、それがまたいい。というかもうただの信者である。どんな曲が来ても全部いいって言える。ソロ活動が活発化し、アイナはMONDO GROSSOと、セントチヒロチッチはリーガルリリーと、そしてアユニは「PEDRO」としてソロアルバムをリリース。アイドルがソロとしても個性が発揮できる現状は未来が明るすぎる。

総評
年々やっぱりアイドル界隈から離れていくのは仕方がないのかなともおもいつつ、定期的に情報をあつめたくなる。でもポジティブな話題ばかりでないのが今年のアイドル業界。セクハラで訴えを起こしたり、自殺に追いやったり、ブラック体質のアイドル運営を平然と行っている悪質企業など、問題は絶えない。さらに「アイドル戦国時代」なんて呼ばれていたときに活躍した「楽曲もいい」みたいなノリで消費されていたアイドルも続々と活動を終えていく。曲にお金をかけてもファンが増えないとプロモーションにお金が回らない。という悪循環は様々なアイドルグループに危機をもたらしている。明らかに今は傾き始めている。それでもメジャーアイドルはなんとかやっているが、インディーズはさらにきつい。そして女の子たちのモチベーションの維持(メンバーのメンテナンス)も過酷を極める。倫理観道徳観の教育も必要だし、社会性も育てていかなければいつかSNSで炎上するしつるし上げられる。どう考えてもしんどい。観ているこっちも楽しめない。欅坂46は年末に平手が倒れて以来、音沙汰はなく、出てきたら映画の主演を射止めていた。楽曲もデビュー時を上回る衝撃を個人的に感じられず。乃木坂46は「シンクロニシティ」など良楽曲は提供するも、生駒の卒業や西野の卒業、と、欠けた主力のフォローは必須。AKBは相変わらずお茶の間にメンバーを浸透させることもできず(せず?)、卒業した川栄が破竹の勢いで売れていく。世間的にはAKB48として何も爪痕を残すことができなかった。もちろん明るい話題もあったし売れたアイドルもいたが、世間の人が「アイドル」とテレビから耳にするとき、それは決してポジティブな内容ばかりではなかったように思う。

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