当ブログでは2018年12月~2019年11月までを2019年の作品として扱っているので、上半期はちょうど5月までになります。

というわけで今日は2019年上半期で好きなアルバムを30枚ずつ洋楽と邦楽で分けて紹介します。


邦楽

30位 Dos Monos – Dos City
29位 ONE OK ROCK – Eye of the Storm
28位 Yo-Sea – 7878
27位 kolme – Hello kolme
26位 VaVa – VVORLD
25位 THE NOVEMBERS – ANGELS
24位 SILENT SIREN – 31313
23位 Shiggy Jr. – DANCE TO THE MUSIC
22位 SKY-HI – JAPRISON
21位 スガシカオ – 労働なんかしないで光合成だけで生きたい
20位 SANTAWORLDVIEW – What just happened?
19位 マカロニえんぴつ – LiKE
18位 CHAI – PUNK
17位 RADWIMPS – ANTI ANTI GENERATION
16位 ネクライトーキー – ONE!
15位 あっこゴリラ – GRRRLISM
14位 OKAMOTO’S – BOY
13位 NakamuraEmi – NIPPONNO ONNAWOUTAU Vol.6
12位 SEKAI NO OWARI – Lip
11位 Predawn – Calyx
10位 田我流 – Ride On Time
9位 君島大空 – 午後の反射光 – EP
8位 ミツメ – Ghost
7位 LISACHRIS – Akasaka
6位 Taeyoung Boy – HOWL OF YOUNGTIMZ

 

5位 iri – Shade

露出も一気に増え、確実にファンを増やしているiri。今作は今まで以上に歌としての機能が働いていて、iriの魅力が存分に出ている。

 

4位 Suchmos – THE ANYMAL

そんな急にエッジの効いた事をしてくるとは思いもよらずにびっくりする。なるほど、だからこその今年の新年早々の新聞広告だったのかと納得する。とことんやりたいことと芸術性を高めていくことで一致しているSuchmosは相当手ごわい。

 

3位 KOHH – Untitled

待望の新作。別に彼を手放しでほめようという気はないが、ラップは批評できるほどの知識を持ち合わせていないので、ただ単に好きだとだけ伝えたい。

 

2位 never young beach – STORY

夏、晴れた午後、みたいなイメージを抱かれがちな彼らはジャケットでも浜辺で満面の笑みだったりするのでやはりイメージとはよくできているなと感心する。しかし今作は「夜」。ジャケットに写る彼らも遠目でよく顔まで見えない。それはまさに音楽性の転換を如実に表していて、終始スローでダウナーなテンポが続く。でもそれは決してつまらないとか、シケているとか、そういった類の評価にはならない。彼らの真の力である底から躍らせるエネルギーを感じられる。「春を待って」のような、最低限の音でコーラスを重ねる手法は以前の彼らから地続きで繋がっているものだ。個人的には「春らんまん」が傑作だと思う。彼らのうまみがぎゅっと凝縮された一曲。今の時代は軽快な夏ソングをかけてオープンカーで海岸沿い走るのではなく、ちょっと夕方の車通りの少ない郊外の道を少しゆっくり目に走りながらネバヤンとミツメを聴くのが主流なのかも。イケイケなんかよりずっとこっちの方が個人的に落ち着くな。

 

1位 あいみょん – 瞬間的シックスセンス

あいみょんの歌謡やフォークの配合具合に舌を巻く。なんか親しみやすくて覚えやすくて、でも安易な感じがしなくてアーティストの空気感がちゃんとある。だから進んで「あいみょんいいよね」と他の人に言いたくなる。この差って大きい。人にいいふらしたいアーティストは強い。その感染力こそがあいみょんの強みだと思う。全編通して前作の「青春のエキサイトメント」を超えてきていて、それもまた言いふらしたい。言語力もメロディセンスもさることながら、このどこからか湧いてくる”言いふらしたい欲”は一体何なんだろうといつも考える。



洋楽

30位 sleepy dog – Amor Fati
29位 Ibibio Sound Machine – Doko Mien
28位 Chaka Khan – Hello Happiness
27位 Anderson.Paak – Ventura
26位 21 Savage – iam > i was
25位 LSD – LABRINTH, SIA & DIPLO PRESENT… LSD
24位 Martin Frawley – Undone at 31
23位 Riziki – Nostalgia
22位 Wallows – Nothing Happens
21位 Swindle – No More Normal
20位 Nilüfer Yanya – Miss Universe
19位 Rome in Reverse – We’ve Been Here
18位 Nina Nesbitt – The Sun Will Come Up, The Seasons Will Change
17位 Benjamin Francis Leftwich – Gratitude
16位 Lizzo – Cuz I Love You
15位 FEVER 333 – STRENGTH IN NUMB333RS
14位 Alex Lahey – The Best of Luck Club
13位 Stella Donnelly – Beware of the Dogs
12位 SWMRS – Berkeley’s on Fire
11位 Rhye – Spirit
10位 空中泥棒 – Crumbling
9位 Flume – Hi This Is Flume (Mixtape)

8位 Foals – Part 1 Everything Not Saved Will Be Lost
久々の新作は、前回のダークなロックなイメージは引き続き持ちつつ、ちょっと初期作のような捻くれた軽快なメロディも復活。上手く過去のFoalsの魅力がバランスよく詰まった作品になっている。個人的にボーカルのいで立ちは男性として理想的で好き。筋肉質過ぎないけど、それなりの恰幅があって髭が映えてて声は高過ぎないけどよく通る、男らしい感じがたまらない。世の女性はもっとこういう男性をチヤホヤすべきなんだよなあ。

7位 Jayda G – Significant Changes
6位 RAT BOY – Internationally Unknown

5位 Solange – When I Get Home

正統派のソウルミュージックという感じがするが、モダンなたたずまいも感じられる。下に重ねるコーラスやリフレインやエコーなどもこの作品の奥行きをもたらしている。

4位 Maggie Rogers – Heard It In A Past Life

マギーロジャースのデビュー作。結構今年の序盤に聴いたやつだけど根強く(自分の中で)人気。
サウンドが結構細やかで発見が多く楽しい。

3位 Bring Me The Horizon – amo

BMTHは単にビジュアルとして好きで憧れの一つではあったが、肝心の音楽性は近年のポップな曲調なら聴いても初期のゴリゴリな楽曲には手を出しておらず、結局あまり音楽自体にはなじみのなかったバンドだが、今回のアルバムはめちゃめちゃききやすい。シャウトだけじゃなく、Grimesとのコラボで披露した美しいファルセットなども注目点。それにしてもこの音圧と低音の激やばっぷりは日本の音楽では味わえない爽快感がある。芯から踊らされるというか、心臓突き破りそうな低音マジックはドンズバだった。

2位 Higher Brothers – Five Stars

もはや彼ら抜きでは世界のシーンを語ることはできなくなってしまったと言ってもよいくらいの活躍を見せる4人組、Higher Brothers。いまや中国の音楽シーンは新しい時代の原石が集まる場所なのかもしれない。みんなが注目して誰をフックアップするのか、その原石をみんな躍起になって探している。
まくしたてるようなラップも、怠惰なペースで進む楽曲も、どれも魅力にあふれている最高のアルバムだ。去年、彼らの所属する事務所88risingがアルバムを発表したが、そこでの存在感はここでも健在。KOHHなど、フィーチャリングも個性あふれる面々で、このアルバムは下半期までずっと大切にしたい。

1位 James Blake – Assume Form

Jamese Blakeの4作目。今までとはまた違ったアプローチの作品で、よりメロディとリズムが強調された、歌モノアルバムになっている。本人のみならず、ロザリアやトラヴィス・スコット、モーゼズ・サムニーなどが客演している。もはやダブステの貴公子ではなく、UK音楽シーンの担い手になった彼の音楽を2019年に存分に堪能してほしい。解禁されたの時にTwitterでの騒ぎっぷりも懐かしくて楽しかった。
圧巻の第一位。


まとめ

今回のランキングにはbillie EilishやChemical Brothers、Toro y moiは入れていない。理由は簡単、まだ聴いていないからだ。楽しみは後にとっておくタイプなので後に取っておいていたらいつの間にか上半期に間に合わなくなってしまった。ちゃんと静かな部屋でヘッドフォンでじっくりと聞こうとたくらんでいたらすっかり忘れていた。決して駄作だったとか興味が無い、というわけではないので言い訳させてほしい。星野源に関してはようやく音源を手に入れたので6月中には聴こうと思っている。あ、あとSEKAI NO OWARIの「eye」の方もまだ聴けていない。抜けが多すぎる気もする。。。
あくまで参考程度に、そして整理にどうぞ。