ここでは2019年に私が聴いた邦楽のアルバム290枚の中から最もよかった50枚をランキング形式で発表する。個人的に好きだったアルバムのランキングであり、作品自体の客観的な良し悪しを決めるものではありません。対象作品は、2018年12月から2019年11月までに発売(配信)されたオリジナルフルアルバム、ミニアルバム、EPものに限る。カバーアルバム(トリビュートアルバム)も含む。ただしリマスター、再発売は対象外とする。
過去の年間ベストはこちら
2015年間邦楽アルバムベスト50
2016年間邦楽アルバムベスト50
2017年間邦楽アルバムベスト50
2018年間邦楽アルバムベスト50
ではまず50位以内に漏れたアルバム239枚を(だいたい)五十音順に紹介する。
50位以下(五十音順)
1983 – 渚にきこえて
26時のマスカレイド – ちゅるサマ!
4s4ki – NEMNEM-EP
AAAMYYY – BODY
ACD – アンネサス
AIRFLIP – Friends In My Journey
AKLO – Regular
Allancmo – -20℃
ANARCHY – The KING
androp – daily
ATATA- Rythmique
Attractions – DISTANCE
Awesome City Club – Catch The One
AYA GLOOMY – Kanjiru – EP
BABYMETAL – METAL GALAXY
BAD HOP – Lift Off -EP
BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE – BALLISTIK BOYZ
banvox – Magic Is Happening
Base Ball Bear – Grape – EP
Base Ball Bear – ポラリス
BASI – 切愛
BBHF – Family
BBHF – Mirror Mirror -EP
Bentham -MYNE
betcover!! – 中学生
bird – 波形
BiSH – CARROTS and STiCKS
Black Boboi – Agate
Bleecker Chrome – Born Again
BUMP OF CHICKEN – aurora arc
C&K – TEN
Chay – Lavender
chelmico – Fishing
Cocco – スターシャンク
coldrain – THE SIDE EFFECTS
CYNHN – タブラチュア
daoko – 私的旅行
DATS – オドラサレテル EP
DedachiKenta – breakfast for dinner
DedachiKenta – Rocket Science
ete – Apathy
FAITH – Yellow Road
FLEUR – FLEUR – EP
Flower – F
For Tracy Hyde – New Young City
GANG PARRADE – LAST GANG PARADE
Ghost like girlfriend – Version
GLAY – NO DEMOCRACY
go!go!vanillas – THE WORLD
GOMESS – てる
HAPPY – High Planet Cruise
Happypills – Milk Floe
Helsinki Lambda Club – Tourist
HY – RAINBOW
I Don’t Like Mondays. – FUTURE
IKE & rice water Groove Production – Yuppie
indigo la End – 濡れゆく私小説
IO – Player’s Ballad.
Jesse Markin – Folk
Jurassic Boys – Jurassic Boys
Kan Sano – Ghost Notes
KANDYTOWN – ADVISORY
KANDYTOWN – LOCAL SERVICE
KEIJU – heartbreak
Keishi Tanaka – BREATH
Kenichiro Nishihara – Elastic Afterwords
KEYTALK – DON’T STOP THE MUSIC
kiki vivi lily – vivid
KIRINJI – cherish
Kuro – JUST SAYING HI
LIL SOFT TENNIS – Feelin’ Love -EP
Little Glee Monster – FLAVA
lyrical School – BE KIND REWIND
m-flo – mortal portal e.p.
MGF – Real Estate
MISIA – Life is going on and on
Ms.OOJA – SHINE
NAHABAND – Vandalism
NICO Touches the Wall – QUIZMASTER
NO BRIGHT GIRL – HAPPY
NORIKIYO – 平成エクスプレス
NOT WONK – Down the Valley
Novelbright – 「EN.」
Nulbarich – 2ND GALAXY
NYAI – HAO
OGRE YOU ASSHOLE – 新しい人
ORIGINAL LOVE – bless You!
PEDRO – THUMB SUCKER
PELICAN FANCLUB – Whitenoise e.p.
People In The Box – Tabula Rasa
POPS研究会 – Am I Weak Enough to be Strong? “The Idea of Desirable Difficulty”
Predawn – Calyx
RAU DEF – ESCALATE Ⅲ
RYKEY – MZEE
RYUCHELL – SUPER CANDY BOY
Ryugo Ishida – TAPE TAPE
Saucy Dog – ブルーピリオド
SEAPOOL – OK SUGAR ISSUE -EP
Shiggy Jr. – DANCE TO THE MUSIC
SILENT SIREN – 31313
SIRUP – FEEL GOOD
SKY-HI – JAPRISON
spangle call Lilli line – Dreams Never End
SURFACE -ON
Sweet William – Brown
Sweet William – Jasmine Instrumentals
T.V.NOT JANUARY – ふつー
TENDOUJI – breakfast
TENDRE – IN SIGHT – EP
teto – 超現実至上主義宣言
TH eROCKERS – Rock’n Roll
THE BOHEMIANS – the popman’s review
The HIATUS – Our Secret Spot
The McFaddin – Rosy
The mellows – Take Me Out Of This World
the shes gone – DAYS
The Waterfalls – In the Blue Lagoon
The Waterfalls – Youthlight
The Whoops – Time Machine
The Wisely Brothers – Captain Sad
tofubeats – 寝ても覚めても オリジナルサウンドトラック
Tohji – angel
TTUD – TTUD
Various Artists – SHIBUYAMELTDOWN
w.o.d. – 1994
WANIMA – COMINATCHA!!
WEAVER – ID2
WILYWNKA – PAUSE
Yackle – FRANK THROW
YAJICO GIRL – インドア
Yamie Zimmer – Arsonist Under
Yogee New Waves – BLUEHARLEM
yonawo – SHRIMP
Yo-Sea – 7878
Σ – Aurora
杏沙子 – フェルマータ
アナ – 時間旅行
荒田 洸 – Persona
石川さゆり – 民~Tami~
泉まくら – as usual
伊勢正三 – Re-born
井上苑子 – 白と色イロ
宇宙ネコ子 – 君のように生きれたら
宇野実彩子 (AAA) – Honey Stories
ウルフルズ – ウ!!!
エドガー・サリヴァン – NEWS
王舟 – Big fish
大橋トリオ – THUNDERBIRD
岡崎体育 – SAITAMA
おかもとえみ – gappy
オカモトコウキ – GIRL
小沢健二 – So kakkoii 宇宙
おとぎ話 – REALIZE
おやすみホログラム – 5
カジヒデキ – GOTH ROMANCE
カネコアヤノ – 燦々
カムラ ミカウ – ENVY-EP-
仮谷せいら – Cover Girl
川嶋あい – Ai ×
岸田教団&THE明星ロケッツ- REBOOT
キトリ – primo
木村カエラ – いちご
キュウソネコカミ – ギリ平成
清竜人 – REIWA
小谷美紗子 – yeh
酒井尚子 – The Light
さかいゆう – Yu Are Something
坂本龍一 – BLACK MIRROR:SMITHEREENS ORIGINAL SOUND TRACK
崎山蒼志 – いつかみた国
さっきの女の子、 – さっきの女の子、はまた走り出す
さとうもか – Merry go round
ジェジュン – Flawless love
渋谷すばる – 二歳
集団行動 – SUPER MUSIC
少年ナイフ – Sweet Candy Power
上白石萌音 – i – EP
私立恵比寿中学 – MUSiC
ズーカラデル – ズーカラデル
スガシカオ – 労働なんかしないで光合成だけで生きたい
鈴木雅之 – Funky Flag
菅田将暉 – ZERO
ずっと真夜中でいいのに。 – 今は今で誓いは笑みで EP
スピッツ – 見っけ
曽我部恵一 – There is no place like Tokyo today!
たこやきレインボー – 軟体的なボヤージュ
田中ヤコブ – THE FOG-EP-
田中聖 – Easter
玉名ラーメン – organ
ちゃんみな – Never Grow Up
でんぱ組.inc – ワレワレハデンパグミインクダ
東京パフォーマンスドール – SUPER DUPER
突然少年 – Thank you my Friend and my Family
ドミコ – Nice Body?
ドラマストア – DRAMA STORE
ナードマグネット – 透明になったあなたへ
ナツノムジナ – Temporary Reality Numbers
七尾旅人 – Stray Dogs
舐達磨 – GODBREATH BUDDHACESS
日食なつこ – 永久凍土
ネクライトーキー – MEMORIES
乃木坂46 – 今が思い出になるまで
パスピエ – more humor
長谷川白紙 – 草木萌動 -EP
ばってん少女隊 – BGM
ハルレオ – さよならくちびる
ヒグチアイ – 一声讃歌
羊文学 – きらめき EP
ヒトリエ – HOWLS
日向坂46 – キュン
平井大 – THE GIFT
藤井フミヤ – フジイロック
藤川千愛 – ライカ
フジファブリック – F
フレデリック – フレデリズム2
ペンギンラッシュ – 七情舞
ぼくのりりっくのぼうよみ – 没落
ホタルライトヒルズバンド – forevergreen
ポルカドットスティングレイ – 有頂天
マイアミパーティ – 美しくあれ
マカロニえんぴつ – LiKE
松井珠理奈 – Privacy
マヒトゥ・ザ・ピーポー – 不完全なけもの
マヒトゥ・ザ・ピーポー – 優しい哺乳類
眉村ちあき – めじゃめじゃもんじゃ
みやかわくん – RÉBECCA
向井太一 – SAVAGE
村里 杏 – wan!
ヤなことそっとミュート – ユモレスキ
ヤバイTシャツ屋さん – Tank-top Festival in JAPAN
山崎まさよし – Quarter Note
山崎育三郎 – MIRROR BALL ’19
ユニコーン – UC100V
横山だいすけ – 歌袋
夜の本気ダンス – Fetish
リアディゾン – FOR THE WORLD
ザ・リーサルウェポンズ – Back To The 80’s
わーすた – The Legend of WASUTA
んoon – Body
劇場版「若おかみは小学生!+A2:A240」オリジナルサウンドトラック
50~41位
50位 SEKAI NO OWARI – Lip
49位 長谷川白紙 – エアにに
48位 xiangyu – はじめての○○図鑑
47位 kolme – Hello kolme
46位 CHAI – PUNK
45位 ウカスカジー – 金色BITTER
44位 みゆな – ユラレル
43位 パソコン音楽クラブ – Night Flow
42位 ONE OK ROCK – Eye of the Storm
41位 SANTAWORLDVIEW – What just happened?
新進気鋭の長谷川白紙、みゆな、といった面々に加え、ONE OK ROCKのような世界を股にかけて活躍するバンドも。xiangyuは今年の掘り出し物。50位とはいえ280曲の中の50位なので、とても気にいっている。
40~31位
40位 Mom – Detox
39位 VaVa – VVORLD
38位 君島大空 – 午後の反射光 – EP
37位 SANABAGUN. – BALLADS
36位 King gnu – sympa
35位 PAELLAS – sequential souls
34位 島津亜矢 – SINGER6
33位 Dos Monos – Dos City
32位 NakamuraEmi – NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.6
31位 椎名林檎 – 三毒史
Dos Monos、Mom、君島大空と、若手の多い順位。
30~21位
30位 向井太一 – 27
29位 佐藤千亜妃 – PLANET
28位 OKAMOTO’S – BOY
27位 The Songbards – CHOOSE LIFE
26位 あっこゴリラ – GRRRLISM
25位 Taeyoung Boy – HOWL OF YOUNGTIMZ
24位 田我流 – Ride On Time
23位 THE NOVEMBERS – ANGELS
22位 No Buses – Boys Loved Her
21位 Mega Shinnosuke – HONNE
向井太一は以前から知ってはいたけどあまりハマってなかった。でも今作はすごく評価しているし、変にオシャレ気取ろうといった雰囲気がなくなって自然体に。それがよかった。
No BusesとTHE NOVEMBERSは日本のロック界の希望だと思いたい。こんなバンドがシーンの真ん中にいることが理想だ。The Songbardsもすごくよかった。
20~11位
20位 never young beach – STORY
19位 MIYACHI – WAKARIMASEN
18位 あいみょん – 瞬間的シックスセンス
17位 ネクライトーキー – ONE!
16位 LISACHRIS – Akasaka
15位 曽我部恵一 – ヘブン
14位 MONO NO AWARE – かけがえのないもの
13位 Official髭男dism – Traveler
12位 RADWIMPS – ANTI ANTI GENERATION
11位 FIVE NEW OLD – Emulsification
あいみょんよりもRADWIMPSよりもFIVE NEW OLD。チルな感じだけではなく、ちゃんと地に足ついて今のロックをやっている。
10~1位
10位Suchmos – THE ANYMAL
これがサチモスだ。これがロックだ。日本で一番先頭をひた走るバンド。だれにも媚びないでやりたいことやっている。そしてそれが結果最高傑作を生んでいる。こんなとびっきりな音楽をこれからもどんどん作ってほしい。
9位FNCY – FNCY
G.RINAとZEN-LA-ROCKと鎮座DOPENESSの三人によるユニット。今回初めてフィジカルをリリース。懐かしいメロディと鎮座のフロウが最高。逮捕はされちゃっても一切ダメージなく、FNCYのツアーもそのうちあるかも。そうなったら観に行きたいな。
8位KOHH – Untitled
久々にKOHHのアルバムが来た。断然グレードアップして、世界との差を縮めている。むしろロックとの組み合わせは他のラッパーをも凌ぐレベル。やっぱりこうでなきゃなと思う。
7位THE RAMPAGE from EXILE TRIBE – THE RIOT
キタコレ。すんごい。もうすんごい。バッキバキでガッチガチに固められている。それでいてやかましくない。LDH系は長らく苦手で、これだけたくさんのジャンルが聴けてもLDHの音楽は苦手だったけど、あーこれくらい世界と張り合えるようなサウンドならかっこいいな、と思える。今年デビューのBALLISTIK BOYZにしろ、LDHもどんどん変わりつつあるな、と感じる。来年はRAMPAGEとBALLISTIK BOYZを。ジャニーズはSixTONESを期待していたい。
6位iri – Shade
俄然新作がエモい。分かりやすさに終始せず、ちゃんと空気感を保ったまま自己の表現を最大限に開いている。力の抜けた飄々とした佇まいからキリっとした歌いくちで成長を感じさせてくれる。
5位DYGL – Songs of Innocence & Experience
UKロック直系のバンド。もはや日本は相手しなくてよい。どうせ売れないから。ミックスも大したことないのならさっさと世界にいっていろんなアレンジャーやプロデューサーと出会って新作を届けてほしい。そのうち逆輸入みたいな形になればいいなと思っている。もうすでになりつつあるけど。
4位SEKAI NO OWARI – Eye
2010年代の期待を裏切るSuchmosとネバヤンとセカオワでも書いたけど、本当にやりたいことをやりつつ世界標準な音楽を作ろうとしている姿勢が尊敬できる。尖りまくっているけどちゃんと聴きやすさも残しているし、日本人であることの意味も感じられる。無駄に壮大な曲を作ろうとせず、なるべく地を這うようなキレッキレな音楽をもっともっと作って世界のフェスにも出てほしい。
3位 ミツメ – Ghost
ミツメの抜け感とオーセンティックな雰囲気は唯一無二だと思う。なんか手が届きそうな、どこにでもいそうなお兄ちゃん達なのに圧倒的な才能の差を見せつけられている。聴きやすさ満点。飽きなささ満点。これが新しいドライブミュージックの形だ!と「ドライブでかけるオシャレな曲はそろそろアップデートしよう」でも語っている通り、ミツメは今の若い世代の代名詞なのかもしれない。
2位 サカナクション – 834.194
待たせたな。そして待った甲斐があった。おもしろい!が先に来る。まず「おもしろい!!!!」。
「忘れられないの」とか「モス」とかおもしろい!!としか言いようがないうえ、今までの楽曲もちゃんとアルバムの中にパッケージとして閉じ込められていて、意味のある順番に収められている。だからこのアルバムで聴き直したときに、また違った一面や解釈が出てくるのが凄い。「新宝島」のようなテン年代特有のネットミームに侵されてこすられまくった楽曲ですらまだ新鮮味を感じられる。そんな二枚組。個人的には二枚目が好きだ。「グッドバイ」は何度聞いても泣ける。
1位 星野源 – POP VIRUS
妥当でしょうか。うん、妥当だと思う。でもそれくらいに完成度は高いし文句のつけようがない。ちなみに前作の「Yellow Dancer」は6位。今回でめでたく初の1位を獲得。一曲一曲でみれば他にも好きな楽曲はたくさんあるけど、全体通してみると、これに勝るものは一年間なかった気がする。という事で大満足の1位でした。
まとめ
今年は過去最多の290枚。とにかくたくさん聴きました。今年で5回目。ようやく少しずつデータが溜まってきたところ。前作では低かったランキングが今作では上位に、なんてアーティストもちらほら。このまま続けていきたい。とはいえ来年が今年よりたくさん聴けるかと考えたらそうでもなさそうで、お仕事と趣味の両立は難しそうだ。
毎年このランキングを考えるとき、どこまで”世間体”とか”身内の評価”を考慮するか悩む。まわりの音楽好きがべた褒めするからこのアルバムは少し高めに…なんてこともありえるのだ。とはいえそれが純粋なランキングとは言えず、「ええかっこしい(かっこつけ)」になってしまいかねない。
そんな背伸びした、「俺音楽わかってますから」みたいな空気感のあるランキングはやっぱりつまらないし、多分バレるだろう。だからなるべく正直に。そりゃ完全に排除することはできないし、知らず知らずのうちに外部の評価の影響は絶対受けているだろうけど、なるべく自分に素直に。もう一度聴きたいですか?と問われて「はい!」と答えたい順に基本的にはしました。かなりポップス寄りで、なかなか音楽ブロガーには珍しいベタな選出も、味かなと思ってます。
ベスト10にロックはDYGLとSuchmosの二組だけで、あとはダンスやソウル、ポップス、ラップと多種多様。今の自分のモードが反映された素晴らしいランキングだと自負しています。「あ、まだこれ聴いてないな」っていう気になるアルバムがあれば、ぜひ聴いてみてください。
てことで今年もおしまい!!!
イエモン の9999