6月もアルバムをまとめました。
アーティスト名 – アルバム名の表記で、曲 構成 ノリ メロディ 中毒性 後味 表現力 好きの順に各10点、80点満点で順序をつけました。これはあくまでも現段階での個人的な好みを数字として記録するためにつけたもので、客観的な評価とは異なります。そこのところよろしくお願いします。
邦楽
岡田拓郎 – Morning Sun (5 5 4 5 4 6 6 5=40)
österreich – 四肢 -ep (5 5 5 6 6 6 6 4=43)
ゆうらん船 – MY GENERATION (5 5 5 4 6 7 6 5=43)
タケウチカズタケ, 椎名純平 & 小林大吾 – the 3 (6 4 8 6 6 6 7 6=49)
xiangyu – きき -EP (7 4 7 7 6 6 7 7=51)
シバノソウ – あこがれ (7 6 6 6 7 6 6 7=51)
清竜人 – COVER (6 7 5 6 6 8 8 6=52)
虹のコンキスタドール – レインボウグラビティ (6 6 8 7 6 6 6 7=52)
三浦透子 – ASTERISK (6 6 6 8 6 7 7 7=53)
三浦透子のデビュー作。スカートや津野米咲、森山直太朗など豪華な作曲陣を従え、彼女の淡々とした、でも彩深い歌声をうまくプロデュースしている。ポップな作品く聴きやすいのも良い。
XTAL – Aburelu (8 6 6 6 7 6 7 7=53)
Le Makeup – 微熱 (7 6 7 6 6 7 8 7=54)
FAKY – Re:wrapped (7 6 8 8 8 6 6 6=55)
Vaundy – Strobo (8 6 6 8 7 7 7 7=56)
長谷川白紙 – 夢の骨が襲いかかる! (6 6 6 8 8 9 7 7=57)
藤井 風 – HELP EVER HURT NEVER (8 8 7 8 7 7 8 7=60)
藤井風は規模こそ違えど、去年のビリーアイリッシュを重ねてしまう、そんな期待感が発売前から漂っていた。とんでもない新人だ、とみんなが言いたいのをグッと堪えているようにも見えた。
一聴してみると意外とコンパクトで、心地の良いメロディと軽やかな歌声のせいで一回目はあっさりと聞き流してしまった。悪く言えば何も残らないような、でももう一度聴いてみようと思わせる、そんなアルバムだった。その後数回聴いていくと、どんどん発見が増えていく。なるほど、ここはこうなっているのか、この展開好きだなあ、という好みを発見するたびに彼を好きになっていく。熱中して止まらない、なんてことはなくても、繰り返し聴きたくなる、コンパクトだからこそ手の出しやすいアルバムだと思う。
WONK – EYES (8 7 7 7 8 8 8 7=60)
今度こそ、今回こそWONKの大勝利である。自分の中でも、過去作で感じたもう一押しの感じが今回には存在しない。そう、これ、これでいいのよ、といった少々上から目線の評価。自分の好みにばっちりハマった。
Wool & The Pants – Wool In The Pool (8 8 6 7 8 8 8 8=61)
正直さっきのwonkと肉薄するレベルで、どちらが上とかは決められないくらいにどちらも優れたアルバム。
milet – eyes (9 6 7 7 8 8 10 8=63)
ジャケットが表すように、明らかに情報過多なファーストアルバム。でも一曲ずつ丁寧に聴いていくと、彼女の才能の末恐ろしさに気付かされる。とにかく完成度が高い。ビョークのようなアーティスト性を保ちつつ、スタンスとしてはsiaのようなポップネスを提示している。とりあえずは彼女の現時点でのオールタイムベストみたいなもので、間違いなくサムズアップできる、快作である。必聴。
洋楽
こちらも曲 構成 ノリ メロディ 中毒性 後味 表現力 好きの80点で評価。
Preservation – Eastern Medicine, Western Illness (5 5 6 5 4 5 6 4=40)
Rah Swish – Woo Forever (6 4 6 4 5 6 6 6=43)
Muzz – Muzz (5 6 6 6 6 5 5 5=44)
Zack Villere – Cardboard City (7 5 5 5 5 6 6 6=45)
Bruno Major – To Let A Good Thing Die (5 5 7 5 6 6 6 5=45)
Rush Week – Past Lives (6 6 6 6 5 5 6 6=46)
Built to Spill – Built to Spill Plays the Songs of Daniel Johnston (5 5 7 5 6 6 6 6=46)
Jockstrap – Wicked City -ep (6 3 6 7 7 6 6 6=47)
HINDS – The Prettiest Curse (6 5 6 7 5 6 6 6=47)
The Jakob Manz Project – Endless Space (6 5 5 7 6 7 5 6=47)
Bibio – Sleep on the Wing (6 5 5 7 5 7 7 5=47)
Katie Von Schleicher – Consummation (5 5 5 6 6 7 7 6=47)
RIMON – I Shine, U Shine – EP (6 5 6 7 6 6 7 6=49)
Pure X – Pure X (6 6 6 6 6 6 7 6=49)
mxmtoon – dawn (7 5 7 7 5 6 6 6=49)
Jessie Ware – What’s Your Pleasure? (7 6 6 6 6 6 6 6=49)
House of Heaven – Silent Places (6 6 6 5 7 7 7 6=50)
Ameeva – Fractura Del Sueño (8 7 5 5 6 7 7 6=51)
Gunna – WUNNA (7 5 7 7 5 6 7 7=51)
Daedelus – What Wands Won’t Break (6 6 6 6 8 6 7 6=51)
Donny Benet – Mr Experience (7 5 7 7 6 6 7 7=52)
Duñe & Crayon – Hundred Fifty Roses (6 7 6 7 6 6 7 7=52)
Johnnivan – Students (7 7 7 6 7 6 6 6=52)
Damu The Fudgemunk – Ocean Bridges (7 6 7 6 6 7 8 6=53)
Gia Margaret – Mia Gargaret (6 8 5 6 7 9 6 6=53)
login – Bitzer (6 9 6 6 6 8 6 7=54)
Vistas – Everything Changes in the End (7 7 8 7 6 7 6 6=54)
Laura Moisio – Laulaa ukun ei voi muutaken (6 8 6 7 7 6 9 6=55)
TWICE – MORE & MORE (7 6 7 7 7 7 7 7=55)
Kygo – Golden Hour (7 6 8 8 6 7 7 7=56)
Jeff Rosenstock – NO DREAM (7 6 9 7 7 8 6 6=56)
Naeem – Startisha (8 7 6 8 7 7 7 7=57)
Yaeji – WHAT WE DREW 우리가 그려왔던 (8 8 7 7 7 7 7 7=58)
Carly Rae Jepsen – Dedicated Side B (8 6 8 8 7 7 7 7=58)
Jack River – Stranger Heart (8 7 6 7 8 8 8 7=59)
Hervé – Hyper (7 8 8 7 8 7 7 7=59)
フレンチポップならではの空気感が好きだ。それが一体何なのか問われても難しい部分ではあるが、これを聴く限り自分の感覚に間違いはないと思う。
Lady Gaga – Chromatica (8 8 8 8 7 7 8 8=62)
思えばレディガガをあまり高く評価してきたことはない。テイラーの方が好きだったし、レディガガの歌いかたも見せ方も少し脂っこくてそこを受け入れる余裕がなかったからだ。
しかし今作はその脂っぽさがなく、あらたなポップスの境地に踏み入れているような気すらする内容だ。BLACKPINKとの「Sour Candy」での化学反応は見事だったし、全体的な流れもすごくよかった。
浅い感想ではあるが、あと何回か聴き返してお気に入りの楽曲を見つけたい。
THE 1975 – Notes On A Conditional Form (10 10 8 9 8 9 10 9=73)
今この時代に彼らと共に生きることができて光栄だ。それがこのアルバムの感想である。
ロックスター不在の中音楽を摂取し楽しんできた私たちの世代にとって、これほど愛おしく危なっかしい代弁者が表れるなんて思ってもみなかった。社会に対して向けられた目線は、徹底的に内省的なモチベーションへと様変わりし、その答えを模索している。一方でアクション自体はますます社会的になり、自分自身の身の置き方に苦心する場面も見受けられる。その結果、これほどのボリュームで様々なジャンルへのアプローチにつながっていると考えると、どうしても肩を持ちたくなるのが我々パンピーの使命である。
ラストの「Guys」に面食らったことも当然語るべき一面ではあるが、複雑なエレクトロニカへの移行もロックとしてのこだわりも非常に強く感じ、語るべき点は多い。
それらすべては他の人たちの解説に任せる。私は今ここで熱狂を共有できていることをありがたく噛み締めたい。