この一年間で最もアツい新人に贈る。キャリア等は問わない。
新人の判断基準は筆者の知識次第。

優秀賞

DURDN

imase

NOA

PSYCHIC FEVER from EXILE TRIBE

SUNNY ONLY 1

TAMIW

ジョナゴールド

砂の壁

星熊南巫

由薫

8LOOM


大賞

さらさ

一聴してその瞬間に好きになってしまうアーティストというのが年に一人か二人あらわれるのだが、さらさはまさにそんな存在だった。大きな口を開けてはっきりと歌うわけではなく、ひとつひとつの言葉を明瞭に歌わない。まるでまどろみの中にいるような、彼女のまるみを帯びた歌声は温かくて穏やかで整頓されている。当然彼女の存在は業界でもすでに注目され、shin sakiuraやMichael Kaneko、清竜人、voquoteなどとフィーチャリングもしている。来年以降ももっともっと大きな存在感を放っていくに違いないので、早いところ生で歌声を聴いておきたいところだ。

総評

EXILE TRIBEのデビューと躍進はすさまじいものがあった。2022年に活動を本格化させたLIL LEAGUE、 PSYCHIC FEVER、KID PHENOMENONはいい意味でスタートしたばかりのフレッシュさで大先輩のGENERATIONSや三代目J SOUL BROTHERSにはあまりないジャンル、とくに海外のヒップホップやダンスグループのトレンドを踏襲したエッジィなサウンドとストラクチャーを披露している。今年大ヒットした「NIGHT DANCER」のimaseはTikTokを中心にバズり、2022年からその存在感を強めていたが、今年世界規模でヒットを飛ばすことになった。また、かつて王林も所属していたアイドルグループ、りんご娘の元メンバーでもあるジョナゴールドのソロデビューアルバムが非常に良質で可能性を秘めた作品であったことは記憶にとどめておくべき事象だ。そのほか。オルタナティブなTAMIWや砂の壁、個性的な活躍が光るSUNNY ONLY 1など、今年も多くの新人を挙げることができた。

2023年間音楽ランキング一覧に戻る