みなさんフェスは好きですか?

私は大好きです。単独ライブも大好きだけれど、フェスには付加価値的な側面が大きい。広い屋外。高く照る太陽。時折身体を預ける木々とその影。量の割に高いけれど格別にうまい飯。お酒と音楽。子供と音楽。水と音楽。ありとあらゆる成分が相互に作用し、驚きと感動と幸福をもたらしてくれる。それがフェス。だったはず。

だったはず、というのは、筆者はフェスに2年以上行っていないからだ。2019年9月に行った全感覚祭以来、一度もフェスに行っていない。フェスおろか、ライブにすらいっていない。もはやどうやってライブをたのしんでいたのか思い出せない。朝までのクラブイベントも、東京のリキッドルームまでいった来日ライブも、徒歩圏内のライブハウスでみたラッパーも、もはや違う世界線での出来事だったかのようにすら感じられる。音楽は毎日耳元で鳴っている。でもそれじゃない、たしかにあったあの衝撃と振動は、2年そこらじゃ忘れることはできない。

そんな筆者がおよそ2年8か月ぶりに参加するフェス(ライブ)が5月5日、7日、8日に開催されるOTODAMA’22~音泉魂~だ。待ちに待ったフェス。ずいぶんと遠回りしたけれど、ようやくかえってこれた。

オトダマに参加するのはこれが2度目。6年ほど前に一度参加して以来だが、今回参加することに決めた理由は、5月5日の出演者がよい意味でオトダマらしくない、渋い面々だからだ。

7日、8日と見比べればその違いは歴然で、むしろ7日と8日がいつものオトダマらしい笑いとユーモアとパッションとロックに長けた面々になっているが、5日はiriやLITTLE CREATURESといったジャンルに富んだラインナップで、新人から復活した大ベテランまで勢ぞろい。これは聞き逃せない。そう確信している。

もうこの名前をみるだけで興奮するような音楽フリークのみなさんには不要だろうが、あらためてこのフェス前に予習と称して、私が紹介できる範囲でおすすめしていこうと思う。もし「なんとなくさそわれたからいくけどよくわかってない」という人がいたら、spotifyのプレイリストも作成しているので、それをぜひ参考にしてみてください。なるべく聴きやすい曲をセレクトしています(その曲をやるかどうかは知りません)。spotifyはアプリをダウンロードさえすればタダで聴けるのでぜひ気軽にやってみてください。

一応リンク張っておきますね⇒https://www.spotify.com/jp/

iri

一組目はiri。ゆったりとした曲でお酒と一緒に踊るもよし、ノリノリの楽曲でぶちあがるもよし。ロックバンドのアクトが多い中でR&Bを基調としたモダンな空気のある彼女はこの日の大きな目玉の一つになるだろう。「よくわからんけどおしゃれじゃん!!」という感想で十分。クールなiriの声とキレキレのライムに注目してほしい。

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羊文学

私がこの日最も注目し、愛しているバンドの一つ、羊文学。だれみたらいいかよくわからん、という人はまず彼らを見ておけば間違いない。この日のトップバッターとして登場するので、必ず朝一番から会場入りしておこう。ジャンルは色々いうことができるが、ギターがしっかり重めになってベースとドラムでそれをグイっと支えてその上にボーカルの塩塚の気持ちよくて情緒豊かな清音が響いてくるバンドだ。百聞は一見に如かず。今の最新モードを一曲貼っておく。

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AJICO

この日のトリを務めるのがAJICO。UAと浅井健一らで結成されたバンドだが、およそ20年の時を経て去年活動を再開した。UA自身も新曲が抜群に気持ちよくて、まだまだ前線でやっていってる人だなと感じさせられるが、AJICOではまた一味違った感触を楽しませてくれる。大人の妖艶な絡みを感じてほしい(という私もいま絶賛予習中です!)。

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くるり

私なんかよりみなさんの方が詳しいであろう、くるり。私はどちらかというとそこまで通ってきていないバンドだけれど、おすすめされる曲はいつも素敵で好きになってしまう。むしろ、こうやって誰かに教えられてすきになるためにあえて自分から掘らないといっても過言ではない(サボっているわけではない、断じて…)。

くるりの本質はどこかと問われると難しいのは、その時々で彼らの見せる表情が異なるからだ。ストレートなギターロックから世界の音楽を取り入れた不思議で魅力的な音楽まで、その幅は広く、だから飽きない。変態的ともいえるその音楽の追及心と知識は独特でかつキャッチーでエモーショナルな、私もライブは初めてなのでドキドキワクワクである。

 

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まとめ

以上、5日に出演するアーティストから4組を抜粋して紹介した。もちろんこのほかにもフジファブリックやNUMBER GIRL、Cocco、ハナレグミなど注目すべきアーティストは目白押しだが、特に今私が気になっている、そしてぜひどのアーティストもよくわからない!って人はここを押さえてもらえるときっと楽しめるはず。ちなみにこのオトダマは2ステージが交互に演奏するので、アーティストの出演かぶりがなく、朝から晩まで全員隈なく見ることができるので、取りこぼす心配もない。ぜひせっかく行くなら「昼ぐらいからゆっくり」なんて言わず、開演から終演までたっぷり楽しんでほしい。そしてぜひ現地でお会いしましょう!!

ツイッター:@otakatohe