冒頭15分の駆け抜ける展開に斬新さを覚えつつ、何が起こっているのかもよくわからないままに事が進む。
まるで先週までのダイジェストを観ているかのよう。え、こんな展開早くて大丈夫?ここ大事じゃないの?と心配するほど。

もちろんその心配は杞憂で、そこからがスタート。兄貴が弟をなんとか連れ出そうとするところからが本編。でもどうやら色々間違いが起きちゃって事は大きくなる一方。めちゃめちゃシリアスで、兄弟や家族みたいなところにも踏み込んでくるけど重すぎず。そして疾走感ある展開で飽きさせない。中々素晴らしい映画だったと思う。

東京国際映画祭で東京グランプリと最優秀監督賞を受賞した「神様なんかくそくらえ」のジョシュア&ベニー・サフディ兄弟が監督・脚本を手がけ、「トワイライト」シリーズのロバート・パティンソン主演で描いたクライムサスペンス。ニューヨークの最下層で先の見えない生活を送る青年コニーと弟ニック。ある日2人は銀行強盗をしようとするが、ニックだけが逮捕され刑務所へ送られてしまう。ニックが刑務所内でいじめられ、暴れて病院へ移送されたことを知ったコニーは、弟を救うため病院へ忍び込むが……。弟ニック役をベニー・サフディ監督が自ら演じるほか、「ヘイトフル・エイト」のジェニファー・ジェイソン・リー、「キャプテン・フィリップス」のバーカッド・アブディが共演。

実はサフディ兄弟の作品をみるのはこれが初めてで、アンカットダイヤモンドもこの映画の後に観た。どちらもまくしたてるような会話劇とドタバタ的な展開が持ち味で、おもしろい映画を作る人たちだなあと感じた。

で、上の情報で初めて知ったけど、弟役がベニーサフディだったのか。それは知らなかった。上手に感じたけど、その辺の評価はどんな感じなのだろう。

あとロバート・パティンソンがかっこよすぎる。髭面のブロンド似合っていて惚れる。本当にかっこいいので、それだけのためにみても良いと思うくらい。個人的な好みにドンズバである。

他に気になったのは、今ビンジ中の「ユニークライフ(原題:A TYPICAL)」の母親役のジェニファー・ジェイソン・リーが出演していて、この人ってホント不思議な魅力を持つ女優さんだなと。可愛らしいルックスなので、”年増だけど精神年齢幼い女性”感がすごい。有名な方だけど、「脳内ニューヨーク」しか見たことないし、そこでも出ていた印象もないので、自分にとってはユニークライフのダメな母親のイメージしか。。

ぜひ一度見てほしい作品。