キャストが豪華なのに加えて、クスッとするシーンが多い、見やすさ抜群の映画。決してコメディではないのだが。

「フランシス・ハ」「ヤング・アダルト・ニューヨーク」のノア・バームバック監督が、アダム・サンドラー、ベン・スティラー、ダスティン・ホフマン、エマ・トンプソンら豪華キャスト共演で描いたNetflix製ホームドラマ。ニューヨークで暮らす年老いた父親ハロルドに会うため、久々に顔を合わせたダニー、マシュー、ジーンの3兄妹。長年にわたって競争心やわだかまりを抱え続けてきた彼らは、芸術家肌の父親の奔放な振る舞いに振り回されるばかりで……。第70回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作。Netflixで2017年10月13日から配信。

ノアバームバックの映画は「フランシス・ハ」にしろ、緻密な人物描写に魅力が詰まっていると思う。
異母兄弟であるアダムサンドラーとベンスティラー。どちらも”らしい”役柄でありながら、こんな兄弟絶対相性悪いだろうなあと思いつつ見ていると、意外と分かり合えてる。そこはさすがにおじさん同士、大人な対応を取り続ける。お互い子供がいて、そこへの理解も当然ある。
ただやっぱりそれだけではうまくいかず、後半には予想通りの取っ組み合いに。アダムサンドラーのキレ芸は好きだ。もっと彼の作品が見たいと思った。好きだな、彼の演技。

一瞬アダムドライバーが出てくるのも、アダムドライバーファンとしてはウキウキになる。それにしても良い役者そろっている映画だ。グレイス・ヴァン・パタンは美しくて、ロングもショートも本当に素敵です。是非そのためだけにでも一度見てみてください。