ジョージクルーニーが主演、指揮をとったSF作品。地球が何らかの原因で居住不可能となった中で、ひとり北極に残り、宇宙を漂って今帰還しようとしているアイリス号にそのことを知らせようとする。一方でアイリス号では地球はおろか、だれとも連絡が取れなくなり、不安の中帰還を目指す。
ジョージ・クルーニーが監督・製作・主演を務めたNetflixオリジナル映画。作家リリー・ブルックス=ダルトンの小説「世界の終わりの天文台」の映画化で、滅亡の危機にある地球と広大な宇宙を舞台に、クルーニーが北極に残り続ける孤独な科学者を演じたSFドラマ。地球滅亡が目前に迫ってもなお、北極に残る孤独な科学者オーガスティン。謎の少女と出会い共同生活を送ることにあった彼は、ある日、任務を終えて地球に戻ろうとする宇宙船の乗組員サリーらの存在を知る。オーガスティンはサリーらと交信し、滅亡を待つだけの地球に戻ってくることをやめさせようとする。やがてオーガスティンが地球に残り続けている理由が明らかになるが……。オーガスティンをクルーニーが演じ、サリー役は「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」「博士と彼女のセオリー」のフェリシティ・ジョーンズが務めた。そのほかの共演にカイル・チャンドラー、デミアン・ビチル、デビッド・オイェロウォ。脚本は「レヴェナント 蘇えりし者」のマーク・L・スミス。Netflixで2020年12月23日から配信。一部の映画館で12月11日から劇場公開。
映画.comより
かなり内省的でエモーショナルな作品で、アート的な一面が大きく、SFスペクタクルと期待してみるとがっかりするかもしれない。事実少し退屈で眠たくなるシーンもある。でもそれをぐっとこらえて一つ一つの所作に注目して観ていると、それぞれのキャラクターの故郷や家族への思いが見えてくる。故郷に帰りたいと願うアイリス号乗務員と、故郷を失って一人の少女と出会う主人公。それぞれの思いが交錯していく様を見届けるのがこの映画に対する我々の使命である。