シスターフッドを描き、いままでのプリンセスムービーとは一線を画したことも大きな話題となったアナと雪の女王の続編。今回は父親と母親の過去について探っていく内容になっている。

世界中で社会現象を巻き起こし、日本でも歴代3位となる興行収入255億円を記録した大ヒットディズニーアニメ「アナと雪の女王」の続編。雪と氷に覆われたアレンデール王国に陽光を取り戻し、深い絆で結ばれた姉エルサと妹アナ。氷や雪を操る魔法の力を持つ“ありのままの自分”を受け入れたエルサと、明るいキャラクターが持ち前のアナは、仲間たちに囲まれて幸せな毎日を過ごしていた。そんなある日、エルサにしか聞こえない不思議な歌声により、姉妹は未知の世界へと導かれる。それは、エルサの魔法の力の秘密を解き明かす冒険の始まりだった。姉妹は仲間のオラフやクリストフとともに、数々の試練に立ち向かっていく。前作に続きエルサとアナの声をイディナ・メンゼルとクリステン・ベル、日本語吹き替え版では松たか子と神田沙也加がそれぞれ務め、監督も前作のクリス・バックとジェニファー・リーが続投。主題歌「イントゥ・ジ・アンノウン 心のままに」が第92回アカデミー賞の主題歌賞にノミネートされた。

映画.comより

前回の内省的な内容とは打って変わって、アナもエルサも、自分の外にある謎について考え始める。そしてこの国を守らねばという女王らしい信念のもと、お互いを気遣いあいながら進んでいく。度々離れそうになってもまたアナはエルサに追いつき、エルサはアナを抱きしめる。一蓮托生という言葉が似合う、そんな強固な関係性は今作ではずっと続く。クリストフの存在価値を忘れてしまうくらいに、姉妹は力強い。前作にはないよりアダルトなテーマ「自然」と「人類戦争」は、複雑性を生みつつ、明確なメッセージを生み出した。

エンタメ的におもしろかったといわれると、あまり好みのタイプではなかったが、非常によくできた内容であり、ディズニーがアナ雪を通して訴えたいメッセージをひしひしと感じられた。

主題歌歌いにくすぎるので何とかしてほしい。