修道院においてルチャリブレ(メキシコのプロレス)は禁止されている。でもメキシコの当時の子供たちだってプロレスに熱狂するし、リッチな暮らしの憧れもあったという。そんなプロレスラーに俺はなる!と意気込んでその辺の追いはぎをしていたお兄ちゃんと手を組んで覆面レスラーとしてプロレス界に進出する話。
「スクール・オブ・ロック」のジャック・ブラック&マイク・ホワイトが、修道院を立て直すためにプロレスラーとなったメキシコに実在する男の実話を映画化。孤児たちに満足な食事を与えることが出来ていないと感じている修道院育ちの孤児ナチョは、ある日たまたま目にしたプロレスラーの豪華な生活に惹かれ、孤児たちのためにプロレスラーとしてお金を稼ぐ決意をする。監督は「バス男」で全米の注目を集めたジャレッド・ヘス。
映画.comより
ジャックブラックにジャレッドヘス。おもしろみの煮凝りみたいなタッグだが、映画そのものの質感はあからさまに悪く、そこも意図してやっている(当然舞台は70年代のメキシコのフライ・トルメンタをモチーフとした作品)ため、粗悪だけれどポップで軽やか。メキシコの雰囲気を味わえる(本当かどうかは行ったことないので知らない)し、楽曲も素敵なものが多く、作品により没入させてくれる曲ばかりだ。
脚本は意図的に杜撰で、主人公に感情移入できるほどの作品でもない。させようともしていない。ドタバタコメディながら腹を抱えて笑う場面もない、まっとうなコメディなのに笑い方はシュール作品をみているときのようで、その何とも言えない空気感がこの映画の魅力かもしれない。
Mister Loco – Bubblegum For Me
Mister Loco – Mister Loco Song
Mr. Loco – Hombre Religioso (Religious Man)
カエターノ・ヴェローゾ – Irene
エスキヴェル – Mucha Muchacha
Andrew Gross – Ska Cha Chase
アラン・パーカー – Move Move Move
ジョン・キャメロン – Half-Forgotten Daydreams
ベック – 10,000 Pesos