ベストセラー作家・有川浩の代表作で、コミック化、アニメ化もされた人気シリーズ「図書館戦争」を、岡田准一と榮倉奈々の共演で実写映画化。国家によるメディアの検閲が正当化された日本を舞台に、良書を守るため戦う自衛組織「図書隊」の若者たちの成長や恋を描く。あらゆるメディアを取り締まる「メディア良化法」が施行され30年が過ぎた正化31年。高校時代に図書隊に救われ、強い憧れを抱いて自身も図書隊に入った笠原郁は、鬼教官・堂上篤の厳しい指導を受け、女性隊員として初めて図書特殊部隊(ライブラリータスクフォース)に配属される。個性的な仲間に囲まれ業務に励む郁は、かつて自分を救ってくれた憧れの隊員とは正反対のはずの堂上にひかれていく。監督は「GANTZ」2部作の佐藤信介。

映画.comより

さすがに主人公がバカすぎて共感もなにもない。でもずっと女性を女性のステレオタイプで描いている気がして(感情的、王子様思考など)、男性が描く女性あるあるみたいなのを繰り返していた。

BGMはずっと安っぽくて、本当に自衛隊の資料映像のBGMかと見間違うくらいに軽い。

栗山千明はなぜか不気味なNHKみたいな演技。命を懸けた戦闘シーンで全く緊張感のない笠原。なにがなんでも絶対に弾当たらないのをいいことに無鉄砲な行動ばかり。トップガンのトム・クルーズレベルで自由奔放、ルール無用の笠原。というか良化隊って国の組織なんだよね。図書隊はそれに対抗するデモ組織なんだよね。テロリストじゃん。国が検閲しているものが図書館にも書店にも普通に並び、それを武力で回収しようとする国家。検閲したいのか見せしめしたいのか。

スナイパーのシーン、敵がら空きすぎて全員死にたいんだろうか。

日本の映画の古いジェンダー観とステレオタイプが横行するため上官との距離はゼロで戦争を題材にしている作品にふさわしくない。戦争を知らない、サバゲーかなにかと勘違いしている人が書いたのだろう、よくこれを題材にしながらラブコメに仕立てあげられたよなあと悪い意味で感服する。一挙手一投足が子供っぽいし、生死をかけた隊員とはおもえないぬるさ。全員腑抜けていて底抜けに明るい。岡田准一だけが癒し。

いや、何回みても本当にBGMがひどい。