20年前、イギリスの若者たちを熱狂させた映画「トレインスポッティング」が帰ってきた。キャストも監督もそのまま、ユアンマクレガーはすっかり大物俳優になってあの世界に戻ってきた。まるっきり続編となるのでまずは初代「トレインスポッティング」を観てからこちらを観た方がいい。
ストーリー自体に凝ったものもなければ、たんなる「シャイニング」的な展開を織り交ぜた元友人による復讐劇に終始するのだが、なにせ映像が綺麗。私の好きな画ばかりで、非常に満足できる映画だった。光の取り入れ方も色彩も衣装も素敵で、スコットランドにまた行きたくなるような、憧れの世界そのままだった。
一昨年に初めてイングランドとスコットランドを訪れたときの感動を思い出す。どこに目をやってもかっこよさとオシャレさが混在していて、観てるだけで疲れてしまうくらいに私には眩しい世界だった。退廃的な雰囲気もスコットランド特有の曇り空も含めて雰囲気が素敵で、将来住むなら絶対にここだと確信したほど。イギリスは私の憧れのすべてである。というと逆にダサく聞こえるくらい安易で陳腐でミーハーなんだが、憧れてしまうものは仕方がない。イギリス好きの人には必ず見てもらいたい映画。
音楽も前作に引き続き刺激的なものが多かった、が、あまり時代性を感じるアーティストがいなかったのは少し残念。イギーポップが一度しか登場しなかった(気付いてないだけかもしれない)のも不満。wolf aliceの起用はさすがである。QueenのRadio Ga Gaの熱唱を見てカラオケに行きたくなった。やっぱりQueenと言えばたくさんあるけれどRadio Ga Gaに勝るものはないと思う。
High Contrast – shotgun Mouthwash
young fathers – Get Up
The rubberbandits – dad’s best friend
Queen – radio ga ga
Run dmc vs Jason nevins – it’like that
Frankie Goes To Hollywood – Relax
Wolf alice – silk
Iggy pop – last for life(prodigy rimix)
では劇中に出てくる抑えておくべき単語を。
ジョージベスト・・・、イギリス・ベルファスト出身の元サッカー選手。北アイルランド代表であった。ポジションはフォワード(ウイング)。マンチェスター・ユナイテッドFCにおいてボビー・チャールトン、デニス・ロー等と共に「聖なる三位一体(ホーリー・トリニティ)」あるいは「黄金のトリオ」と呼ばれて1960年代に一時代を築き、それまで労働者階級のスポーツであったサッカーにおいて階級を超えた人気を博した。アイドルのような容姿とピッチ上の活躍からエル・ビートルや5人目のビートルズと呼ばれた。