サブスクが登場してから、大量の音楽を自分のような平凡でライトな音楽ユーザーでも接することができるようになった。日々新しい音楽に触れ、当ブログでも年間ベストを2015年から8年も続けているが、それだけでは管理しきれない膨大な音楽がある。

基本的に邦楽の新曲は月間楽曲ランキング及びアルバムランキングで全てアーカイブしているのだが、聴いた当時で新譜ではないものや洋楽に関しては記事として記録するものがない。そのため、新発見プレイリストと称して、とにかく気に入った旧譜や海外の楽曲は全てそこに入れておくことにした、そうして大体50曲ほどたまってきたらvol.2、vol.3と新たに作り続け、現在vol.22まで膨れ上がっている。それは今まで自分のために保管するプレイリストだったのだが、今回、それを備忘録もかねて記事にして一つずつ公開していこうと思う。改めてじっくりプレイリストを聴きなおして、大好きだったのに忘れていた曲、すっかり聞き飽きて好きじゃなくなった曲、いまでは誰もが知る大名曲になったものなど様々な楽曲が収められている。知名度やジャンル、発表年などは一切問わず、単に私がその曲を聴いたときに存在を知らず、「いいな!」と直感的に思ったものばかりを集めている。みなさんに見てもらう理由もメリットも大してないが、私ノベルが好きな楽曲の傾向などがわかり、趣味が近いなと思っていただける人にとってはディグに悪くないプレイリストだと思うので、いい感じに活用していただけたら幸せこの上ない。

全てを紹介するのは大変なので、いくつか抜粋してみる。

Mind Enterprises – S.H.A.K.E

2019年のEP「Panorama」から。レトロでチープな音像とクセのあるボーカルで誰が聴いても楽しめそうな一曲。

Men I Trust – Show Me How

多分これがMen I Trustを好きになった初めの曲。結構一枚のアルバムがボリューミーだったりして近作はさらっと聞き流してたけど、改めて原点に立ち返ってこの曲を聴き返すとその美しさとツボのドンピシャぶりに心奪われる。

Prep – Don’t Bring Me Down (feat. Reva DeVito)

Prepのこと長い間忘れていた気がして、そういう意味でもこの企画には自己満として価値があるし、プレイリストを残しておく意味もあったなと改めて感じる。エレクトロポップが極地まで気持ちよくて最高の一曲。

Against All Logic – I Never Dream

たしかこの曲が収録されたアルバム、2012-2017を年間ベストでも相当上位に挙げたはずのNicolas Jaarの別名義、ALLの一曲。Nicolas Jaar自体大好きでよく聞いていたけど、この名義はこの時初めて知って、それで最高に狂えるアルバムだったからこの年は本当にこの曲を筆頭によく聴いていた。

Anderson .Paak – ‘Til It’s Over

トラックのカッコよさがまず耳を惹きつけるし、そしてパクのヴォーカルのしびれる切れ味に続いて引きこまれる。その後も彼の楽曲はいろいろと大好きになっていくのだが、そういえばこの曲すきだったことはすっかり忘れていて、これをきっかけに毎日聴き返している。

Vince Staples – Get the Fuck Off My Dick

Vinceのインテリジェンスでクールなラップはいつ聴いても素晴らしいが、またしてもこの曲の存在はすっかり頭から抜け落ちていた。本楽曲のリリースは2018年で、前年にリリースしたアルバム「Big Fish Theory」で彼の存在を知って大好きになったのはよく覚えているため、多分相当彼にぞっこんだった時期に聞いていた楽曲だったに違いない、、のに覚えていなかったのだから記憶とは頼りにならない。

Photay – Eco Friend

全く存じないアーティストだったのでタワレコの紹介文を抜粋する

ニューヨーク出身のプロデューサーPhotay。9歳の時にAphex Twinを聴き音楽に目覚め、その数年後、西アフリカ、ギニアで民族音楽と出会いPhotayとして活動を始める。そこで得たポリリズムの知識、またフィールドレコーディングを行いサンプリングを使うサウンドメイキングが彼の特徴だ。

タワレコより

sora tob sakana – 広告の街

プログレロック、ポストロックをやるアイドルってそれだけでオタク向けだしちょっと露骨だなあと思って敬遠していたけど、やっぱりハイスイノナサとしても活動する照井順政が作る楽曲の強度が破壊的で否が応でも聴き入ってしまう。sora tob sakana自体にそこまで肩入れすることもなく、あまり勉強しないまま解散してしまった。

Bonobo – samurai

定期的に聴きたくなって帰ってくるBonoboがこのプレイリストに入っていた。この曲もだし、好きな楽曲は多数あるけれど、このライブバージョンの映像は初めてみたし、素晴らしいの一言。また聴きたくなってきた。

Bagarre – Claque-le

中毒性の高いこの楽曲。フランス語で”乱闘”とか”抗争”を意味するパリの5人組バンド、bagarre。ある曲では彼女がボーカルを、また別の楽曲では他の男性メンバーがボーカルをとることもあるジャンルレスなポップエレクトロバンド。

Kelly Lee Owens – Anxi

ロンドンのプロデューサーでありシンガーであるKelly Lee Owensはデビューアルバムからかなり評価の高かったアーティストだったと思う。ディープでトランス感ある楽曲に意識を遠くにさせるようなきれいな高音ボーカルが後頭部を抜けていく。

Moses Sumney – Make Out in My Car (Extended Version)

Moses Sumney。すっかり最近忘れていたフェイバリットアーティストだ。Sufjan StevensやJames Blakeと共作するなど高くその実力を評価されているアーティストだが、この曲も数少ない音数で最大限に彼自身のボーカルの魅力を引き立たせている。

以上、プレイリストで気になったものをざっと拾ってみた。ほかにもたくさん曲がまとめられているのでぜひ興味ある人は暇つぶしに聞いてみてほしい。