ここでは今年最も素晴らしいポップスを発表したアーティストに贈る。

優秀賞

清水翔太

Lol-エルオーエル-

西野カナ

山下達郎

Awesome City Club

ONIGAWARA

W-inds.

AAA




大賞

平井堅

 

黒のバックに色鮮やかな花束を持った平井堅。ストリングスから唐突に始まるこの曲は、今までの平井堅をいいとこどりした濃密な仕上がりになっている。そしてこの曲を作った経緯を聞けばなるほどと頷いてしまう。それほど人の渾身の想いが詰まった楽曲は図らずとも多くの人を巻き込む。それが証明された楽曲ではなかっただろうか。ドラマの主題歌としてではなく、ひとつの作品として大きな話題を呼んだ平井堅にあっぱれを。

総評
ポップミュージックの難しさは、ポップさが売り上げに比例しない事。そしてポップスと売れ線を勘違いしてリスナーを馬鹿にしたような楽曲を作ると案外リスナーはそれを見透かしてセールスにつながらない事。その二点に尽きる。聴くも聴かないも自由に選択できる時代だからこそ、質の高さは最低条件となってくる。星野源の「Family Song」しかり、清水翔太の「Tokyo」しかり、E-GrilsもGenerationsも、その質の高さを意識した楽曲が多かったように思う。ヒットソングが生まれなくなったと言われて久しい昨今だが、去年の例もあるし、決して一概に言えることでもないし、そもそもヒットソングは運ゲーである要素も強い。だからミュージシャンはただひたすら質の高い楽曲を作り続け、いつ訪れるかわからないビッグウェーブに備えるだけだと思う。

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