1月に聴いたアルバムをランキング化しました。
アーティスト名 – アルバム名 で表記。

()内は、曲 構成 ノリ メロディ 中毒性 後味 表現力 好き=の計80点満点で評価。あくまで個人の好みを数値化したもので客観的な完成度などを示すものではありません。

邦楽から

邦楽

Base Ball Bear – C3 (6 4 5 4 4 5 5 4=37)
ゴールデンボンバー – もう紅白に出してくれない (5 5 7 7 7 5 5 5=43)
SALU – Gifted (5 6 6 5 6 6 5 6=45)
Beverly – INFINITY (6 6 5 6 5 6 6 6=46)
RYUJI IMAICHI – ZONE OF GOLD (6 7 8 6 6 6 7 6=52)


サイダーガール – SODA POP FANCLUB 3 (6 6 8 9 7 5 6 6=53)

メロディ自体はさすがのキャッチーさは保っているけど、聴いているだけでちょっと動悸が激しくなってしまうくらいに不安に襲われてしまう音圧で苦手さが増してしまった。冒頭の「飛行船」などつい繰り返し聴きたい曲もあるのに、なにせバカみたいに音詰め込んでグッシャーからのドッカーンで耳にぶち込んでくるから怖い。大きな音で迫られると怖いので、その辺は自分に合わないアルバムだなと感じた。色んな意味で今っぽい音作りではあるけど。


SANTAWORLDVIEW – Sinterklass (7 8 6 6 6 6 7 7=53)
BiS – LOOKiE (7 7 6 8 6 6 6 7=54)


FAITH – Capture it (7 6 8 8 6 7 7 7=56)

大人たちが必死に売ってやろうと目論むのも分かるくらい、そしてその意気込み通りすごくきちんとしたアルバムが完成していると思う。ちょっと安易に00年代のポップパンクみたいなノリをしすぎてギター等々がしょぼい(今時それ流行んないよって思えるくらいに)のは減点ものだけど、要所要所で魅せる洗練された雰囲気はデビューにしては上々。ラジオ局のプッシュもあるのでこのままある程度知名度は伸ばしていきそう。完成形はMrs.Green Appleかな。失敗ならねごと(ねごとをdisっているわけじゃない)。


Superfly – 0 (7 7 7 7 6 7 8 7=56)



片平里菜 – 一年中 (7 9 7 8 7 6 6 6=56)

歌い手としてのシンプルな才能だけで言えば彼女はかなり希少価値の高い人だと思う。彼女にしか作りえないムードがあって、その温暖で寂寞的な感傷に浸らせてくれる音作りと声は、はっきりいって他の誰の追随も許さないものがある。あまり一時ほどの大きなメディアプッシュは得られなくなったが、その方が彼女らしい活動につながっているのだとしたらこのまま応援したい。いや、しかしこうした人たちがメディアにろくに登場できない、フェスにでられないようじゃ音楽業界も先細りするよ、といらぬ心配も。


King Gnu – CEREMONY (7 5 7 7 8 7 8 7=56)

一曲単位でみるとすばらしい作品なんだけど、ちょっと淡白だった。もっと面白いことしてくれるんだろうと勝手に期待していた分、彼らの「JPOPでありつづける」ことの選択の結果がこれだとはさすがに思ってなかった。そう思うと去年のSuchmosとかは二歩も三歩も先にいった稀有なパターンだなと痛感する。悪くない。悪くないけど、あと2曲どこかに実験的要素が個人的にほしかった。だってそれくらいハイレベルな楽曲ばかりなんだから。


雨のパレード – BORDERLESS (7 8 8 8 8 8 7 7=61)

見事なバランス。以前までのくどいほどに「おしゃれでしょ」と押し付けてくるうざったい雰囲気もなく、自然体にアルバムが構成されている。初めて評価したい。いいアルバムです。


香取慎吾 – 20200101 (8 9 7 8 7 8 7 8=62)

ちょっと高く評価しすぎたかなとも思ったが、これはこれで現時点だしいいかと一人で納得。いずれにしてもいいアルバムである事には違いない。それぞれ作曲者が異なりカラーもばらばらでまとまりがないことが逆に香取慎吾のキャラクターを表しているような、そんなポップカオスな作品。サブスクで聴けるのも強み。

Awich – 孔雀 (9 9 9 9 10 8 8 8=70)

圧巻の1位。12月が小袋の一か月なら1月はAwichのためにあった。次から次へといろんな人を巻き込みながら驀進していき最後は神々しさすら感じる。NENEをフィーチャリングしたPoisonのいかつさ、 IOを招いたWhat You Wantのシルキーさ、変幻自在な彼女の姿は単なるパワフルなラッパーという結論に結びつかない。だれと組むか、なにを歌うかでその立ち位置から存在感まで変えてしまう実力に驚いた。恥ずかしながら存じ上げていなかったが、この機会に素敵なアーティストと出会えたと心から喜んでいる。

洋楽

曲 構成 ノリ メロディ 中毒性 後味 表現力 好き=80点

Eminem – Music To Be Murdered By (4 4 6 4 5 5 7 5=40)
Bombay Bicycle Club – Everything Else Has Gone Wrong (6 4 6 5 5 5 5 6=42)
Pet Shop Boys – Hotspot (5 6 5 6 6 6 6 6=46)
Roddy Ricch – Please Excuse Me For Being Antisocial (6 7 6 6 5 5 6 6=47)
JACKBOYS & Travis Scott – JACKBOYS (6 5 7 6 7 6 6 6=49)
ECHOSMITH – Lonely Generation (7 5 6 7 6 6 6=49)
Field Music – Making a New World (6 6 7 6 6 6 7 6=50)
070 Shake – Modus Vivendi (6 6 6 7 6 6 6 7=50)
Algiers – There Is No Year (6 6 6 7 7 7 7 5=51)
Circa Waves – Happy (6 7 6 6 6 6 7 7=51)
Mac Miller – Circles (7 5 8 7 6 6 7 6=52)
Fat Joe & Dre – Family Ties (6 6 8 6 7 6 6 7=52)
Ethan Gruska – En Garde (7 8 6 7 6 7 7 6=54)



Selena Gomez – Rare (7 6 6 8 7 7 8 7=56)

セレーナゴメスってポスト・マイリーサイラスのイメージでいつの間にかアリアナグランデに越されたイメージを勝手に持っていたけど、本国ではものすごく人気絶大なのね、まあでも世界的なフェスをみてもアリアナを起用してもセレーナゴメスを起用する人はいないのだからそういう事なんだろうけど。

でもこのアルバムは端的に言ってよかったと感じている。聴きやすさもあるし、流行がいきすぎてウザったさを感じるってほどでもない。そのバランスが心地よかった。




Gabrielle Aplin – Dear Happy (8 7 7 8 8 7 7 7=59)



Easy Life – Junk Food (7 7 7 8 8 8 7 8=60)

ちょっと何者かわからないんだけど、rex Orange Countyぽさもありつつ、ジャケットはくだらないメロコアバンドみたいな、不思議な作品。え、そんなチルなんですか!?と誰かに問いたいくらい。短い作品なのでさらっと聴けるし、ベストに挙げるほどではなくてもちょっとしばらくは置いておこうかなと思った。


Sir The Baptist – Godfidence: Kingdom Bae (8 8 7 7 7 8 8 8=61)

クリスチャンソングがジャンルの音楽って初めて聴いたけどおもしろい。祝祭感が日本の音楽には間違いなく存在しないもので、それが楽しい。おおおって盛り上がる。こういうゴージャスな雰囲気はいつだって味わいたい。自分自身がチャノとかカニエウェストを聴き始めてその傾向の(ゴスペルとか)音楽への理解が深まってきたせいかもしれない。
「Dance for My Homie」は一回聴いた方がいい。スクラッチあるわラップあるわゴスペルあるわピアノ流れてるわので最高。


Pinegrove – Marigold (8 8 7 9 7 9 7 7=62)

去年辺りからインディーロックが息を吹き返している気がする。自分の周りの騒ぎ方もそうだし、事実こういったアルバムがそれを物語っている。



Halsey – Manic (8 8 8 8 8 8 8 8=64)

全てが高水準なのは上の点数を見ればわかるはず。一曲一曲が粒ぞろいで、かつ構成もすごく良い。ホールジー自体はそこまで気にしたことなくて、フィーチャリングで登場した時にちょっと振り返るかくらいの感覚でしかなかった。しかしこれは本当に良いと思うし、来日もあるみたいで行ける人はうらやましく思う。ほんと。行くべきだよ。私?東京なんて行けないよ無茶だよ。